|
仮面うつ病の危険性
仮面うつ病では、体の病気とそっくりの症状が現れますから、それぞれの症状にあわせた病院を受診します。
一般診療科の医師の中にもうつ病に対して理解のある人が増えていますが、身体症状が前面に出た場合、うつ病が見逃されてしまうことが多いようです。
体の病気と間違われてしまうこともありますが、多くの場合、いろいろ検査しても異常は見つかりませんから、異常なしとされてしまうのです。
しかし、異常なしといわれても自覚症状がありますから、何か病気があるに違いないと考え、他の科を受診したりして、病院を転々とすることもあるのです。
頭痛やめまいがする、胃腸の調子が悪い、肩こりや腰痛が続くなどの不定愁訴を訴えることが多いのです。
不定愁訴(ふていしゅうそ)とは、「頭が重い」、「イライラする」、「疲労感が取れない」、「よく眠れない」などの、何となく体調が悪いという自覚症状を訴えるが、検査をしても原因となる病気が見つからない状態を指します。
また、仮面うつ病は、胃潰瘍や過敏性腸症候群などの体の病気を合併していたり、高血圧、糖尿病などの持病をもっていることもあり、この場合には、身体症状は体の病気が原因だと誤解されてしまい、背後の仮面うつ病が見逃されてしまいがちなのです。
いくつかの科を転々とする間に、不必要な検査を繰り返し、症状が改善しないまま長期にわたって不適切な治療を受け、この間にうつ病が悪化してしまうこともあるのです。
うつ病がんばるな!
スポンサードリンク
|