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仮面うつ病と人格障害
人格障害は、ものの見方、感じ方などの著しい偏りがみられ、それがずっと続いているために対人関係などでトラブルを起こし、社会に適応できない場合をいいます。
人格障害は、その人の属する文化から期待されるものよりも著しく偏った、内的体験及び行動の持続的様式をもつものと定義されています。
人格障害の偏りは次のようなものです。
□感情性
その国の文化では、このような情緒的反応が返ってくるだろうという範囲から著しく逸脱した反応を示す。
□認知
身の回りに起きた出来事の受け止め方に偏りが多い。
□感情の制御
衝動を制御することができず怒りが爆発してしまう場合や何年間も衝動的な行動を抑え続けている場合もある。
□対人関係
長く付き合える友人がいない。 |
本人は一生懸命にやっているつもりでも、考え方や行動に柔軟性がないため、しばしば周囲の人とトラブルを起こしますが、そのことで本人も苦しみ、心身症を発症したり、うつ病になったりすることがあります。
人格障害では仮面うつ病のような症状を示すこともあるので、判別が難しい場合もあり、抗うつ薬が十分効かず、心理的なアプローチを時間をかけて行うことが必要になります。
人格障害の人の特徴は、物事を判断するとき、白か黒かどちらかに決めないと気がすまないという性格特徴をもっていることです。
また、相手の欠点を虫眼鏡で見るように拡大してみてしまうという特徴があります。
このような人は正義感が強く、世の中に義憤を感じている人も多いのですが、周囲の人とトラブルを起こしやすいので、ストレスをためてしまうことにもなるのです。
うつ病がんばるな!
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