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仮面うつ病の胸部腹部のもやもや
花子さんは、自宅近くの内科のカウンセリングルームに通院していたのですが、症状が改善しないために、その病院の紹介で心療内科を受診しました。
胸部や腹部がもやもやする、食欲がない、疲労感がある、朝4時半頃に目が覚めてしまい、その後は眠ろうとしても眠れない、と訴えていました。
特に朝がつらく、夕方から夜にかけて楽になり、つらいときには死にたい気持ちになるとも言っていました。
花子さんは65歳で、夫と会社を経営しており、従業員とのトラブルがあり、夫と従業員が殴りあいになりそうになったことがあり、花子さんも2人の間に入り、説得したのですが、従業員に酷い悪態をつかれ、非常に怖い思いをしたといっています。
この出来事があってから、1週間後に胸部や腹部のもやもや感を自覚するようになったようです。
花子さんは穏やかな物静かな人で、いさかいや争いごとが嫌いだということがわかります。
心療内科では、仮面うつ病を疑い、抗うつ薬を処方したところ、2週間後に受診したときには、胸部、腹部のもやもや感が完全に消失したのです。
その後も調子がよく、胸部、腹部のもやもや感を訴えることもなく、食欲不振、早朝覚醒もなくなりました。
しかし、症状が消えたからといってすぐに薬をやめるのではなく、その後も一定の期間は薬を飲み続けることが必要です。
うつ病がんばるな!
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