|
高齢者の仮面うつ病
花子さんは68歳で、夫と2人暮らしをしており、背中が痛い、腰痛があるということで整形外科を受診しましたが、検査では背痛や腰痛の原因となる異常は見つからず、心療内科を紹介されました。
症状としては、不安感がある、何をやっても自信がない、最近はスーパーに買い物にいくのもおっくうで、家にいても悶々としてしまう、と訴えました。
心療内科では仮面うつ病を疑い、抗うつ薬を投与したところ、症状が劇的に改善したのです。
高齢者がうつ病になった場合、身体症状が前面に出る仮面うつ病の形で現れることが多くみられます。
花子さんは若いときに脊椎カリエスになったことがあり、これは結核菌が脊椎に感染したもので、不治の病といわれており、大変、痛みに苦しんだようです。
過去に重大な病気になったことがあると、うつ状態に陥ったときに、過去の苦しい思いがよみがえってきて、その当時苦しんでいた症状を訴えることがあるのです。
花子さんの場合も、過去に苦しんだことのある脊椎カリエスと類似の症状が再現され、仮面うつ病という形で発症したと考えられます。
うつ病がんばるな!
スポンサードリンク
|