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仮面うつ病の精神症状
仮面うつ病の人は、さまざまな身体症状を訴えて受診しますが、注意深く話を聞くとほとんどの場合で、精神症状がみられます。
本人の関心は身体症状にあり、何か体の病気があるに違いないと思っていますから、気分が落ち込んだり、不安でイライラするようなことがあっても、自分から話すことはほとんどなく、自分では気がついていないのです。
うつ病には、感情面、思考面、意欲・行動面で精神症状があります。
感情面では、気分が落ち込む、憂うつになる、わけもなく悲しくなる、不安感や焦燥感が強い、何もできないと自分を責める、周りに迷惑をかけていると自己嫌悪に陥る、などの訴えがあります。
死にたい、消えてしまいたいなどという自殺願望が認められることもあります。
思考面では、判断力が低下した、何も考えられない、などを訴えます。
妄想を持つこともあり、お金があるのにお金がないと思い込むこともあります。
テレビを見ても内容が頭に入らない、今晩のおかずを何にするか決められない、ボケが始まったように感じるということも起こります。
意欲・行動面では、何をするのもおっくう、何をする気も起こらない、集中力がなくなるなどを訴え、社会活動が減退します。
好きだった読書ができなくなった、朝の新聞が読めなくなった、人と会うのが嫌になった、外出するのが苦痛になったなどと訴えることもあります。
このような症状は病気でなくても日常生活にあることで、病気に気づきにくいのですが、このような症状が長い期間続くようなら、うつ病を疑う必要もあります。
うつ病がんばるな!
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