|
仮面うつ病と心気症
身体表現性障害は、検査をしても体には何の異常も認められないにもかかわらず強い身体症状を訴えるもので、その症状のために仕事や家庭に支障があり、通常の生活をするのが困難になっており、代表的なものに転換性障害と心気症があります。
身体症状を訴えても、それに見合う所見がないところは仮面うつ病と同じなのですが、心気症の人は妄想に近いような頑固な身体症状を訴えます。
普通の状態を病気に仕立て上げてしまい、痩せていないのに痩せてしまったと言い張ったり、手の震えがないのに震えると言い張ったりします。
いくら検査をしても体に異常がないことを告げても納得せず、心気症の人は、強い不安感にとらわれており、体に異常はないという言葉が信じられないのです。
訴える症状は、痩せてきた、手が震える、心臓が締め付けられる、酷い頭痛がするなどさまざまです。
エイズノイローゼも心気症の一つで、「こんなに痩せてしまったので、エイズではないか」などと訴えて受診し、エイズではないと言っても、「今は潜伏期間ではないか」「新種のエイズではないか」などと言い、病気でないことが納得できないのです。
心気症もうつ病と同じように見逃されやすく、一般診療では、「検査をして異常はないと言っているのに気にしすぎる」と言われたり、身体的所見はないのに頑固に症状を訴えるので、叱られたり、相手にしてもらえないなどとなりがちです。
うつ病がんばるな!
スポンサードリンク
|