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仮面うつ病の頭痛と吐き気
太郎さんは55歳のサラリーマンで、頭痛、吐き気が起こるので、脳外科を受診しましたが、検査でも異常が見つからず、心に関係があるのではないかと心療内科に紹介されました。
頭痛、吐き気のほか、かゆみ、食欲不振、のぼせ感、さらに眠れないなどの症状を訴えていました。
さらに話を聞いてみると、頭痛、吐き気、かゆみなどの症状は午前中が強く、夕方になると改善することがわかりました。
うつ状態も認められましたので、仮面うつ病を疑い、吐き気止め、かゆみ止めの薬と一緒に抗うつ薬を投与しました。
すると、3週間後には症状の著しい改善が見られ、半年後には吐き気、かゆみなどの症状は全くなくなったのです。
太郎さんは、病院を転々としていたときは、仕事に行くのがつらくて死んだ方がいいと思ったこともあったようです。
太郎さんが頭痛や吐き気を訴えるだけでなく、元気がなくなってふさぎこんでいたり、会社にいくのがつらいといって欠勤するようなことがあれば、もっと早くに仮面うつ病であることがわかったかもしれません。
しかし、身体症状だけを訴える場合は、なかなか仮面うつ病であることはわからないのです。
うつ病がんばるな!
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