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仮面うつ病と心身症と違い
心身症は、身体疾患の中でその発症や経過に心理的社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態と定義されており、発症には心理的ストレスが大きく関与していますが、体に障害が起こる体の病気です。
胃・十二指腸潰瘍、気管支喘息、過敏性腸症候群などの体の病気の中で、発症に心理的ストレスが大きく関与しているものを心身症といいます。
仮面うつ病では、いろいろな検査をしても体には異常が認められませんが、心身症では、検査をすれば体に何らかの気質的病変が見つかるか、あるいは機能的な異常が見られます。
仮面うつ病は、身体症状が強くてもその本体は心の病気で、一方、心身症は心が関与しているものの、あくまでも体の病気です。
問題は、仮面うつ病の人が胃潰瘍や過敏性腸症候群を合併している場合で、心理的ストレスがうつ病の引き金になり、同時に体の病気である胃潰瘍や過敏性腸症候群の原因になっているのです。
仮面うつ病と心身症が同時に起こっている状態で、この場合、うつ病が原因で、ストレスがうつ病という形で現れ、うつ病の一形態として胃に潰瘍ができたと判断されるのです。
うつ病がんばるな!
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