肝臓病の知識のルツボ
一般に肝臓の病気は自覚症状がないといわれ、ある程度進行しても肝臓に痛みなどの症状がおこらないことから、肝臓のことを「沈黙の臓器」と呼ぶことがあります。
しかし注意してみると、いろいろな症状がでることがあります。
A型、B型、C型といった肝炎ウイルスに感染し、急性肝炎がおこると、からだが抜けるようにだるい、熱がでる、まったく食欲がなく、むかむかするなどの、かぜや胃腸の病気にかかったときのような症状が現れてきます。
こうしたことから、急性肝炎の初期には胃腸症状をともなうかぜにかかったかなと思う人が多く、肝臓病とは気づかないようです。
かぜに似た症状が1週間ほどつづいたあと、黄疸がでて、はじめて肝臓の異常に気づくことが多いようです。
肝臓に障害がおこったり、胆石などで胆道がふさがったりすると、血液中にビリルビンという黄色い色素が増えてきます。
この状態を黄疸といい、黄疸になると皮膚や粘膜が黄色みを帯びてきます。
黄疸症状でいちばん目立ちやすいのは、白目(眼球結膜)が黄色くなることですが、電灯や蛍光灯などの明かりの下でははっきりしないことがありますので、必ず窓際などで、太陽光線の下で白目が黄色くなっていないかどうかを確かめるようにします。
確実に診断するには、血液をとって血液中のビリルビンの量をしらべます。
ビリルビンは、赤血球が約120日の寿命を終えてこわれるときにつくられ、こうしてつくられたビリルビンを間接ビリルビンといいます。
間接ビリルビンは、血液といっしょに体内を巡り、肝細胞にとり込まれて直接ビリルビンに変化し、胆汁の主成分として胆管から十二指腸へ排泄されます。
便が茶褐色をしているのは、この胆汁を含むためです。
ところが、肝臓の障害や胆道の閉塞がおこって、胆汁が十二指腸へ送られなくなると、ビリルビンがうまく排泄されずに、血液中に増加し、皮膚や粘膜にたまって黄色くなるのです。
そして、ビリルビンが腸に排泄されないため、便の色も自っぼくなってきます。
また、血液中のビリルビンは、高濃度のまま腎臓を通り、尿中に排泄されるため、尿が濃い紅茶のような色になります。
黄疸のときは、けっして軽くみてはいけません。
肝炎のときもありますし、胆石などで胆汁の通り道がふさがれている場合もあるからです。
黄疸らしい症状が現れたときには、たとえ痛みやかゆみがなくても、必ず病院に行って、どういう原因の黄疸なのか、はっきり診断してもらわなくてはなりません。
黄疸があるが、痛くもなく、たいしたことがないので、放っておいたなどという話を聞くことがありますが、たいへん危険なことです。
カロチンという黄色い色素を含むみかんやかぼちゃなどを食べすぎたときに、皮膚が黄色くなることがあり、よく黄疸とまちがわれることがあります。
この場合は手のひらは黄色くなりますが、白目は黄色くなりません。
また、血液中のビリルビンの値も上昇せず、これはカロチン血症(柑皮症)といって、肝臓病とはまったく関係がありません。
みかんなどを食べるのをやめれば、もとの皮膚の色にもどります。
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