肝臓病の日常生活
食事で摂った食べ物は、胃や長で消化・吸収され、門脈という血管を通って肝臓に達します。
ですから、吸収されたものがいちばん肝臓に集まる時、それが、食後ということになるのです。
また、横たわっているときがいちばん肝臓に血液が集まりますから、食後には肝臓に血液が十分集まるように、横になって安静にしている必要があるのです。
つまり、いちばん必要なのは食後の安静です。
横になっている時間は、できれば1時間くらいとりたいのですが、勤務している人は30分でもよいです。
ただし、急性肝炎などで症状が重く、病状も安定していない場合は2時間、あるいは一日中ということもあります。
勤務中は「食後横になれ」といわれても、そう簡単に横になることもできず、また横になる場所もないことがあります。
そのような場合は、必ずしも横になる必要はなく、できるだけ安静にするということでよいのです。
長いすや芝生などがあって横になれれば結構ですが、そうでなければ、いすに座っているだけでも、あるいはただ静かにしているだけでも肝臓への血流量は増えます。
いちばんいけないのは、食後すぐに走ったりキャッチボールをしたりして動き回ることです食後の安静は肝臓が悪くない人にとっても、からだにとって大切なことなのです。
せめて30分は食休みをとります。
慢性肝炎といっても、AST(GOT)、ALT(GPT)が100前後で安定している場合は、通常勤務をしてもかまいません。
食後の安静は30分程度でもよいです。
通勤時間は片道で約1時間、勤務時間は8時間というのが一般的ですが、その生活でそう簡単にぶり返したり悪化したりするものではありません。
また、AST、ALTが200以上となり、毎日、強力ネオミノファーゲンCの静脈注射などをする状態では、ときに半日勤務にしたほうがよいこともあります。
治療によって100前後になれば、一日勤務にもどることができます。
いずれにせよ、慢性肝炎の人は長時間の残業、スケジュールのきつい出張などは避けるようにすることが大切です。
運動はどの程度ならよいのかについて、たしかに食後の安静は必要なことです。
しかし、急性肝炎の初期や重症の場合を除いて、通院加療中の慢性肝炎では、食後の安静以外は通常の生活でよいのです。
また、運動はからだを慣らす程度のものなら結構です。
1時間程度の散歩、月1回のゴルフ、軽い旅行などはかまいません。
それと、ときどき肝機能を検査してもらい、悪化しないことを確かめておきます。
あまり安静を守って動かないでいると、足腰の筋肉も弱まりますし、かえってからだ全体の活力も衰えてしまいます。
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