アルコール性肝障害の治療
お酒によって肝臓を悪くしたのですから、まず、お酒をやめるのがもっともよい治療法です。
当たり前のことと思われるかもしれませんが、この当たり前のことが何よりも大切なのです。
たとえば、肝炎ウイルスによる肝臓病の場合、薬、食事、安静といっても、根本的には原因であるウイルスを追い出すことが第一です。
そのため、入院してインターフェロンなどの治療を受けなくてはなりません。
お酒を飲みすぎたためにおこる肝臓病は、お酒が唯一の原因ですから、お酒をやめること、つまり禁酒が根本的治療法となります。
こんなに原因のはっきりした、わかりやすい治療可能な病気はそうあるものではありません。
事実、肝臓の検査数値、たとえばAST(GOT)値とかALT(GPT)値とかが上がり、とくにお酒の場合にはγ−GTPの値が上がりますが、これらの検査数値は、禁酒することによって、あっという間に下がり、基準値になります。
アルコール性脂肪肝の軽い場合でしたら、禁酒して1週間ぐらいで肝臓の検査値は下がりはじめ、1〜2か月で基準値になります。
腫れて肋骨の下に5センチも出ていた肝臓も、やはり1か月ほどで小さくなり、もとの大きさにもどります。
お酒を飲んで食事をあまりとらなかった場合には、たんばく質の多い、栄養豊富な食事をとることが大切です。
しかし、あまりカロリーを多くしてでんぷんや脂肪の多い食事にすると、太りますので、その点は注意します。
肝硬変になるともうだめだ、治らないと考えている人が多いようですが、すべてがそうではありません。
とくにアルコール性肝硬変は比較的治りやすく、その初期のうちにみつけて禁酒すれば、かなりもとの肝臓の状態にもどります。
アルコール性肝硬変といわれて禁酒した人と、それでもお酒を飲みつづけた人を、その後どうなったかしらべたことがあります。
肝硬変と診断されても、なおお酒を飲みつづけた人21人は、全員6年以内に死亡したのに対して、肝硬変といわれてお酒をやめた人64人は、6年たっても50パーセントの人は元気に生活し、社会的活動をしていました。
さらに14年後も、なお14パーセントの人が生存していました。
このことは、たとえ肝硬変になったとしてもアルコール性の場合は、アルコールをやめさえすれば、さらに10年以上も長生きできるのだということを示しています。
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