肝臓によいビタミンの摂り方
肝臓はビタミンを蓄えて、必要なときにはいつでも利用するという役目をもっていますが、肝臓が弱ると、ビタミンの貯蔵能力が低下します。
たとえばアルコールによる肝臓病(アルコール性肝障害)の場合などでは、そのストックが2分の1にも3分の1にも減ってしまうのです。
さらにビタミンがはたらくためには、活性型のビタミンになる必要があるのですが、肝臓が悪くなると活性型にすることができません。
ですから、正常の人でもビタミンは必ずとらなくてはなりませんし、肝臓が悪い人は正常の人の2倍も3倍も必要だということになります。
お酒が分解されるのにもビタミンB1が必要ですから、お酒を飲む人は、とくにビタミンB1が必要となります。
酒ばかり飲んで何も食べないという状態がつづくと、ビタミンB1欠乏になり、さらに進むと、ウエルニッケ脳症とかコルサコフ症候群といったような病気になって、脳神経が侵されてしまうことすらあります。
欧米では、このことが問題になっており、お酒の中にビタミンB1を添加しょうということが真剣に考えられているくらいです。
また、お酒を飲んで肝臓を悪くした人は、ビタミンB2も不足しがちとなっています。
ビタミンB2が不足すると口角炎といって口の両端がただれたり、皮膚炎をおこしやすくなります。
つまり、皮膚が荒れてブツブツができやすくなるのです。
お酒をたくさん飲んで食事をあまりとらないと、ビタミン貼や葉酸が足りなくなって貧血になります。
このような貧血を治すには、足りなくなったビタミンを補給します。
ビタミン∪、ビタミンKは出血を止めるのにはたらくビタミンですが、それらが足りなくなると出血が止まりにくくなります。
とくに、黄疸が長くつづくとビタミンKが欠乏して、出血傾向におちいることがありますが、ビタミンKを服用すると出血は止まります。
また、肝硬変になったり、黄疸が長くつづく病気があると、ビタミンDが不足してきて骨がもろくなり、骨折しやすくなることがあります。
この場合はビタミンDを与えることにより、骨がそれ以上もろくなるのを防ぐことができます。
さらに、肝臓障害のときには、ビタミンAも減ってくることがあります。
皮膚がカサカサになったりしますが、これはビタミンAの不足によるものです。
またビタミン∪、Eは、抗酸化作用といって、からだの中にできる有害な活性酸素を除去するはたらきがあり、アルコールによる肝臓病などを予防し、治療を助けることになります。
食品を1日30品目ぐらい食べていれば、ビタミン不足になることはありませんが、食欲のあまりないときには、ビタミン剤をたっぷりとるようにします。
また黄疸のつづく特殊な肝臓の病気のときには、脂肪に溶けるビタミン、すなわちビタミンA、D、E、Kを月1回、筋肉内に注射することがあります。
そうしないと、ある日突然出血したりすることがあるからです。
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