肝臓の悪い人は永久に禁酒?
1日2合以下ならよいとか、せめて週に2日は休肝日をとろうなどといわれていますが、これはあくまでも健康な人に対する話です。
肝臓の悪くない健康な人が、これから肝臓を悪くせずに、安全にお酒を飲むにはどうしたらよいかという場合の話なのです。
肝臓が悪ければ、これ以上肝臓に負担をかけないようにしなければなりません。
お酒は肝臓に負担をかけるのですから、お酒を飲まないという覚悟をもつことが大切です。
病気を治すためには、なにかしら犠牲を払うこと、、お酒を飲まない、肝臓に悪いことはしないということが必要です。
「仕事がら、どうしてもお酒を飲まなければなりません。そういう場合には少しぐらいは」「夜眠れないので、寝酒にちょっとぐらいは、睡眠薬を飲むより、よいかも」など考えます。
お酒というのはデリケートな問題を含んでいて、なかなか割り切れないものです。
ただ、肝臓を悪くした人に対して飲んでもよいということはないのです。
お酒はあくまでも手段で、目的は楽しいつきあいですから、楽しい話題を用意し、相手の自慢したいこと、話したいことをたっぷり話してもらって、こちらはじょうずな聞き手になるなど、交際のコツはいくらでもあります。
また、人生には、お酒以外にもたくさんの楽しみがあります。
積極的に、お酒以外の楽しみをみつけるようにしてみます。
お酒を飲むとなぜ肝臓が悪くなるかといいますと、まずアルコールを分解するのは、もっぱら肝臓であるからです。
肝臓はアルコールのような、からだにとっての異物を分解し無害なものにする、いわば解毒作用を行う臓器だからです。
この解毒作用の90パーセント以上は肝臓で行われ、他の臓器は助けてくれません。
そのうえ、飲んだら飲んだだけ、肝臓がアルコールを分解します。
1合飲んだら1合を、5合飲んだら5合を全部分解するまで、肝臓ははたらかされることになります。
私たちはよくさぼりますが、肝臓はさぼりません。
他の仕事を犠牲にしてでも、アルコールの分解ということを最優先にして行うのです。
ですから、たくさんお酒を飲めば飲むほど、肝臓にとっては難行苦行ということになります。
こうして分解しても、からだにとっては何も得るところはありません。
お酒には栄養はなく、ただカロリーがあるだけです。
ですからお酒を飲むと、からだが温かくなります。
冬の寒い日に冷たいビールを飲んでもからだが温まるのは、そのためです。
飲酒は得るものがないだけではなく、アルコールそのものは肝臓に害があります。
そればかりか、アルコールが分解されてできたアセトアルデヒドはアルコールよりも、さらに肝臓に障害を与えます。
もう1つ、栄養障害の問題があります。
お酒を飲む人は、あまり食べない人が多いようです。
いくらごちそうを前にしても手をつけない、栄養のある山海の珍味が出ても、箸をつけないのです。
それでは食べ物がなくて食べられない人と同じで、栄養失調になってしまいます。
実際、お酒飲みには栄養失調の人が多いのです。
栄養失調の状態になれば、肝臓に栄養が供給されませんから、肝臓を悪くしてしまいます。
そのうえお酒をたくさん飲めば、よけい肝臓を悪くするということになるのです。
お酒を飲んでも栄養を十分にとる人は、栄養をとらない人に比べて、肝臓のこわれ方が少ないということはいえますが、いくら栄養をとっていても限度以上のお酒を飲んでいれば、やはり肝臓が侵されるという点では変わりはないのです。
お酒を飲むと障害を受けるのは肝臓だけではありません。
お酒を飲んで脂っこいものを食べる人に膵臓を悪くする人がいます。
膵臓が悪くなると、とくに左の脇腹や背中が痛くなったり、下痢をしたりします。
心臓を悪くすることもあります。お
酒を飲むと心臓が障害を受けて大きくなり、やめるとまた心臓はもとにもどって小さくなります。
大きくなったり小さくなったりする現象が、ちょうどアコーディオンのようだということで、アコーディオン心臓とも呼ばれています。
また、お酒を飲むと、血圧も高くなります。
そのほか、男性では、男性ホルモンが減って女性ホルモンが増えてきます。
そのため乳房がふくらんでくることがあります。
さらには、神経がマヒしたり、精神障害のような症状を示すこともあります。
ですから、結局はアルコールは全身に病気をおこす原因となるのですが、いちばん障害を受けやすいのが肝臓だということなのです。
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