入院しなければならない肝臓病
●慢性肝炎で入院が必要な場合
慢性肝炎で、ASTが急激に上昇して500以上1000ぐらいの高い値を示したり、黄疸が出現した場合は入院が必要です。
それは、これまで安定していた慢性肝炎が急に悪化した、あるいは再燃、再発したことを意味しますので、入院のうえ、安静、加療を行います。
入院したならば、まず安静を保ち、はじめは食事、トイレのほかはベッドで横になっていることです。
ただ、横になっているだけといっても意味があります。
それは、立っているときよりも肝臓の血流量が増えているからです。
次に、食事療法で、食欲がなければ、食べられるように工夫します。
黄疸のあるときは脂を減らし、消化のよいものとし、たんばく質、ビタミン、ミネラルの多い食事とします。
それでも十分食べられなければ、点滴によって栄養補給をすることになります。
次いで強力ネオミノファーゲンC40〜100ミリリットルの静脈注射を毎日行い、改善すれば回数を減らしていきます。
また、自己免疫性肝炎など特殊な肝炎の場合は、肝生検で確かめたうえで副腎皮質ホルモン剤などの特効薬を使用します。
●急性肝炎で入院が必要な場合
急性肝炎の初期で、だるくて居ても立ってもいられず、食欲がまったくなく、黄疸が強くでてきた場合には入院が必要です。
ごく一部には劇症肝炎というきわめて重症の肝炎もありますので、早めに検査し、見通しをつけることが必要となります。
これには、たとえばプロトロンビン時間などの測定を行います。
この検査値が悪ければ、自覚症状が軽くても必ず入院しなければなりません。
逆に、この値が基準値に近いよい値であれば、たとえ自覚症状があっても、入院せずに通院でよくなる場合もあります。
●肝硬変で入院が必要な場合
肝硬変でも落ち着いている状態ならば、勤務してもよいし、通院でよいのですが、次のような症状がでたら入院する必要があります。
腹水が大量にたまった、黄疸が強くなってきた、手がふるえる、便所がどこだかわからなくなる(肝性脳症)、食道静脈瘤を治療する必要がある、肝臓の一部に変化が疑われ、血管造影をする必要がある、などの場合です。
慢性肝炎ではASTやALTの高値は長くつづきます。
300や400などの値は割に早く下がって、100か200に落ち着くのですがそれから先はなかなか下がりにくいものです。
慢性の病気ですから数年から10年ぐらいかかるのですが、それでも100パーセント完全に基準値になるとはかぎりません。
そもそも基準値とは病気をしたことのない人の値ですから、一度病気をすれば、治ったあとの落ち着く検査値というのは少し高い値になるのです。
問題は病気が進んで肝硬変にならなければよいので、ASTが必ず正常の人の備にならなければいけないということはありません。
ですからASTが100〜200または100以下で安定していれば勤務してもよく、入院する必要はありません。
基準値にならないからという理由で、2年も3年も入院する必要はないということです。
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