輸血後に起こるC型肝炎
C型肝炎は輸血によって感染することがあり、健康診断で慢性肝炎が発見され、C型肝炎と診断された場合でも、当の本人はどこで感染したか覚えがないということがあります。
「そういえば10年前とか20年前に手術のときに輸血を受けたことがある」という場合があります。
直接の証明はむずかしいのですが、原因のひとつとして考えられる可能性があるのです。
現在では輸血後感染の大部分を占めるC型肝炎ウイルスの検査法が開発され、1989年から、わが国では世界に先がけて献血者(供血者)のC型肝炎ウイルスについて抗体陽性の人の血液、さらに1999年からはウイルス遺伝子陽性の人の血液は、輸血には用いないことになりました。
これによって、輸血後肝炎はほとんどゼロになりました。
しかし、献血者がウイルスに感染した直後などの場合、ウイルスがまだ陽性と判定されない場合があります。
そのような空白期間は、C型肝炎ウイルスで23日間、B型肝炎ウイルスで34日間あり、注意が必要です。
さらに、手術の際、どうしても輸血が必要になる場合は、自分の血液を輸血することができます。
それは、あらかじめ自分の血液をとり、冷凍保存しておき、必要なときに使うのです。
こうすれば肝炎の心配も、その他の病気の心配もないわけです。
医療従事者がウイルス陽性の血液を針で自分に刺した場合、感染することがありますが、その頻度は少なく、針刺し事故の10パーセントに血液中にウイルスが証明されるけれども、発病は一時的で、治癒する例がほとんどです。
しかし、AST(GOT)・ALT(GPT)の上昇が長びくようなら、念のためインターフェロンを使用して治療します。
なお、統計によれば、医療従事者が一般職の人に比べてC型肝炎ウイルスの抗体陽性者が多いことはないということです。
母子間感染 C型肝炎ウイルスをもった母親が出産した場合、子どもに感染する率は2パーセントとの報告です。
また、子どもはそのうち自然にウイルスが消えてしまうこともあり、母から子への感染はあまり心配しなくてもよいのです。
性交渉 性交渉による感染はほとんどありません。
夫婦ともにC型肝炎だからといって、夫婦間で感染したという証拠はありません。
同じ型のウイルスかどうか確かめる必要があります。
このように厳密にしらべると夫婦間の感染はせいぜい数パーセントとされています。
民間療法、ハリ 出血をともなわないハリは感染源とはなりません。
もちろんそのたびに煮沸消毒してあれば問題ありません。
蚊などの昆虫 このウイルスは昆虫の体内では増殖せず、感染源となることはありません。
原因不明 はっきりとした原因のわからないものもあります。
では、C型肝炎ウイルスに感染したら、どのような経過をたどるのかについて、針刺し事故のような場合、ウイルスに感染しても発病するのは、そのうちの1割です。
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