酒が強い弱いは分解酵素の量の違い
はじめからお酒が強く、5合飲んでも平気な顔をしている人がいるかと思うと、おちょこ1杯でも顔が真っ赤になる人がいます。
アルコールの酔いというのは、いい気持ちになりますので、よい酔いです。
ところが、アルコールが体内で分解されたときにできるアセトアルデヒドによっても、酔うのです。
この酔いは、顔が赤くなったり、どきどきしたり、ムカムカしたり、頭が痛くなったりしますので、悪い酔いなのです。
悪酔いの原因が、アセトアルデヒドなのです。
ですから、アセトアルデヒドがたくさんたまると悪酔いとなり、それが少なければ悪酔いはしないということになります。
ところで、からだにはこのアセトアルデヒドを分解する酵素があるのですが、この分解酵素を生まれつき多くもっている人と、少ししかもっていない人がいます。
分解酵素を多くもっている人は、アセトアルデヒドがすぐ分解されるので、体内にたまらない、だから悪酔いしない、悪酔いしないからいくらでも飲める、酒に強い、ということになります。
いっぼう、この分解酵素が生まれつき少ない人は、アセトアルデヒドが分解されにくい、だからたくさんたまる、たまるから悪酔いする、悪酔いするからそれ以上飲めない、したがって酒に弱いということになります。
この酵素の多い少ないは、体質的に遺伝しますので、親が酒に強いとその子どもも強いということになり、親が1摘も飲めないと、その子どもも同じく飲めないことが多いのです。
日本人を含めた東洋人は、欧米人に比べて生まれつき遺伝的にアセトアルデヒドの分解酵素が少ないのです。
ですから酒に弱い人が多いのです。
10人のうち、5人は酒に弱いほうです。
あまり飲めないのに宴会などで無理に飲まされるから酔って倒れてしまう、気分が悪くなり、吐いたり、ぐったりして、救急車を呼ぶ、などということになるのです。
反対に、欧米人は生まれつき分解酵素を多くもっている人が多い、だから悪酔いしない、悪酔いしないからいくらでも飲める、酒に強いということになります。
こうしたことから、欧米人はパーティーで飲んでも乱れない、ということになるのです。
酒を飲んで顔が赤くなるのは、分解酵素が少ないからで、東洋人に多いことからオリエンタルフラッシュ(東洋の潮紅)ともいわれています。
このように、お酒に強い弱いは、酔うか酔わないかということで、生まれつきのものなのですから、お酒に弱く、あまり飲めない人がいても、「つきあいが悪い」「おれの杯が受けられないのか」などと、無理強いをしてはいけません。
飲めない人は、いくら努力しても飲めないのですから、そういうものだと思って理解すればよいのです。
飲める人は飲み、飲めない人はほどほどに飲み、そして楽しく、なごやかになれば、それでよいのです。
お酒に弱い人は、生まれつき悪酔いしやすいというだけのことで、肝臓のはたらきはお酒に強い人とまったく同じです。
からだが弱いわけではなく、短命でもありません。
むしろ、お酒に弱い人はお酒を飲みすぎないのですから、長生きできるともいえます。
お酒に弱い人が、それでも毎日少しずつ飲んでいると、だんだんアルコールに強くなってくることがあります。
これは、アルコールを分解する酵素のひとつであるメオスが少しずつ増えてくるからです。
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