糖質はたんぱく質の働きを助ける
食物として摂取されたでんぷん類(糖質)は腸で消化され、ぶどう糖として腸管から吸収されたあと、肝臓でグリコーゲンに変えられてたくわえられます。
そして必要に応じてぶどう糖となって血液中に出ます。
ぶどう糖はエネルギーとなって、からだを温めたり、細胞のはたらきをよくしたり、疲れをとったりするのに利用されます。
自動車にたとえると、ぶどう糖はガソリンのようなものです。
脂肪もエネルギー源となりますが、消化吸収が遅く、エネルギー源になるまでに時間がかかります。
スポーツ選手が試合中に砂糖水やスポーツドリンクを飲み、脂っこいものを食べないのは、このためです。
甘いものは体内ですぐ消化されて、エネルギーになったので、旅の疲れをいやすことができたのです。
また糖質は、たんばく質の分解を防ぎ、たんばく質がはたらくのを助けるのにも役立ちます。
たんばく質だけ食べて、ごはん、パンなどのでんぷん類をまったくとらないと、たんばく質が分解されてエネルギーになってしまい、からだに必要なたんばく質が減ってしまうのです。
また、ぶどう糖がエネルギーになるときにビタミンB1の多い食物をとらないと、ビタミンB1が減って脚気(ビタミンB1欠乏症)になります。
昔は白米を食べると脚気になるといわれましたが、これは白米そのものが脚気の原因になるのではなく、同時に肉や魚や卵などのビタミンB1の多い食物をとらなかったのがいけなかったのです。
もっとも米ぬかの中にはビタミンB1が含まれているので、白米でなく、玄米か七分づきの米であればよかったのです。
糖やでんぷんは必要ですが、食べすぎてはいけません。
でんぷんを1日に必要カロリー以上とると、余分なでんぷんが脂肪に変化して、手や足、おなかにつき、太ってきます。
肝臓にも脂肪がたまります(脂肪肝)。
太りすぎている人は1食にごはんを軽く1杯として、カロリーを減らす必要があります。
慢性肝炎のときは、全体のカロリーを2000キロカロリー、あるいはそれ以下とします。
ぶどう糖は、エネルギーとして、細胞がはたらくために必要なもので、ふだんは肝臓の中でグリコーゲンとして貯蔵されています。
グリコーゲンは、必要に応じてぶどう糖に分解されて利用されるのです。
肝臓がきわめて悪いとき、たとえば急性肝炎や肝硬変のかなり進んだときなどには、グリコーゲンのストックが少なくなっています。
ですから、必要なときにすぐぶどう糖として十分にからだにゆきわたらせることができません。
そのような場合には、静脈内にぶどう糖を点滴で補います。
そうすると、食欲がなく、だるくて居ても立ってもいられない状態が、みるみる改善して元気になります。
点滴は、通常500〜1000ミリリットル、あるいはそれ以上の量を用います。
これによって水分やミネラルも補うことができ、肝臓の血流量も増えてきます。
肝臓が悪いときに点滴を受けるのは、大きな意味があるのです。
点滴の際は、ぶどう糖が利用されやすいようにビタミンB1、B2、Cなどが点滴中に加えられます。
ぶどう糖が足りない場合は、からだの中のたんばく質が分解されて、ぶどう糖をつくらなくてはならなくなります。
すると、たんばく質が減ってしまい、肝臓のはたらきもいっそう低下することになり、また手や足の筋肉も衰えてしまいます。
食欲がなく、肉や卵などのたんばく質が食べられないときでも、せめてぶどう糖の源であるでんぷん類(ごはん、おかゆ、うどんなど)は食べるようにします。
食べられなければ、点滴でぶどう糖を補うことになります。
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