肝臓病の食生活
肝臓病の人の食生活の基本は、朝、昼、晩の3回の食事を規則正しくとることです。
不規則な食事、たとえば1食抜いたり、2食分食べだめしたり、間食したりしないようにすることが大切です。
これらは肝臓に負担をかけ、栄養のバランスをくずすことになるからです。
●慢性肝炎の人の食事の基本
慢性肝炎で安定している場合の食生活の基本は、次のとおりです。
1.たんばく質を十分に補給する
肝臓には、切り取られてもまたもとの大きさにもどるという再生力があります。
肝炎などで肝細胞が障害を受けた場合も同様です。
肝臓の再生力を助けるためには、肝細胞をつくるためのたんばく質、肝臓のはたらきの基本となる酵素を構成するたんばく質を十分に補給しなくてはなりません。
人間のからだが必要とするすべてのアミノ酸をもつ理想的なたんばく質食品は、肉、魚、卵牛乳、大豆の5つです。
毎食どれか1つでも必ずとるようにします。
2.糖質はとりすぎない
糖質のでんぷん類であるごはん、うどん、そば、パンなどは食べすぎないようにします。
ごはんは、1食ごとに茶わんに軽く1杯程度とします。
また全体のカロリー(エネルギー)は1日2000キロカロリー程度となるようにします。
2500キロカロリー以上とると、太って脂肪肝になることがあります。
3.脂肪についてはあまり気にしすぎない
肝臓に脂肪がいけないというのは誤りです。
ただし、慢性肝炎でも黄疸の強いときだけは脂肪を制限します。
4.緑黄色野菜や海藻は多めにとる
野菜は多めにとるようにし、とくに、緑黄色野菜や海藻はたくさんとることです。
おひたしや妙めものなどにすると、かさが少なくなり、食べやすくなります。
5.くだものをとる
6.「1日に20〜30品目の食品を使った献立」をとる
少しずつでもよいですから、1日に20〜30品目の食品をとりようにし、バラエティーに富んだ食品をとると、栄養のバランスもよく、ビタミン、ミネラルの不足もない理想的な食事となります。
●急性肝炎の人の食事の基本
急性肝炎の初期で食欲のない場合は、でんぷん類を主とし、足りないところはぶどう糖の点滴で補います。
また急性肝炎の回復期には、肝臓の再生を助けるために、高たんばく、高栄養、高カロリーの食事をとるようにします。
●肝硬変の人の食事の基本
肝硬変で病状が安定し、代償性の場合(腹水、むくみなどの症状がない場合)は、慢性肝炎とほぼ同様の食事ですが、非代償性の場合(腹水、むくみ、肝性脳症のある場合)は異なります。
腹水、むくみ(浮腫)のある場合には塩分を1日3〜5グラムに制限します。肝性脳症のある場合は、たんばく質を減らします。
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