たんぱく質が肝臓によい理由
肝臓の一部に病気があるとき、手術してその部分を切りとることがあります。
肝臓の一部がなくなってしまうのです。
2回に分けて大きな手術をし、結局肝臓はその10分の9が切りとられ、10分の1しか残らない場合もあ
り、それでも人間は生きていけます。
このように、肝臓は予備の力をもっています。
ふだんは10分の1がはたらいているだけで、生きていけるのです。
それだけではなく、残った肝臓の細胞はどんどん増えて、数か月後には、もとの大きさの肝臓にもどってしまうのです。
「肝臓はトカゲのしっぼのように、切っても生えてくる」といいますが、正しくは切ったところからニョキニョキと生えてくるのではなく、小さくなったしっぼの全体が大きくなって、もとの大きさにもどるのです。
これを、肝臓の再生といいます。
肝臓はこのように再生能力があり、自分で自分を治す力をもっているのです。
人間のからだのなかで「切っても生えてくる」再生力のある組織は、肝臓のほかは髪の毛と爪しかありません。
小さくなった肝臓が大きくなるというのは、肝臓の細胞が増えるということです。
では、細胞は何からできているのでしょうか?
細胞はたんばく質からできています。
ですから、肝臓の細胞を増やすために、たんばく質をたくさんとらなくてはならないのです。
肝臓を切りとった場合ではなく、肝炎などの肝臓病のときにも、大なり小なり肝臓の細胞が障害を受けています。
細胞がひとつずつ、あるいはいくつかまとまってやられてしまうのです。
細胞がこわされて(壊死して)しまったら、それを補うために新しい細胞ができなくてはなりません。
細胞はたんぱく質からできています。
ですから、たんばく質をたくさんとらなくてはなりません。
細胞は常にはたらいています。
酵素のはたらきで栄養となるものをとり込んだり、こわしたり、新しくつくったり、外へ出したりします。
肝臓には数百種の酵素があり、酵素は細胞のはたらきにとって第一に大切なものです。
酵素は化学反応を助けるもので、ぶどう糖からグリコーゲンをつくったり、アミノ酸からたんばく質をつくったりするのを助けます。
では酵素は何からできているのでしょうか?
それもたんばく質からできています。
ですから、たんばく質をたくさんとらなくてはいけないのです。
たんばく質の多い食事をとると、免疫力が高まり、たんばく質が少ないと、免疫力が落ちてしまいます。
免疫力とは、ウイルスや細菌を追い出す力です。
最近、若い人の栄養状態がよくなってきましたので、B型肝炎ウイルスも早く消えるようになりました。
私たちが正常の状態でとっているたんばく質は、1日60グラムです。
体重1キログラム当たり1.2グラムを上限とすると、肝臓が悪いときはせめて70グラムはとりたいものです。
具体的には、1日量として、肉(牛肉、豚肉など)100グラム、牛乳2本、卵1個、魚100グラム(1切れ)、ごはん3杯、パン2切れということになります。
これは、慢性肝炎といわれ通院しているときの1日にとるたんばく質の量です。
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