死亡率が高い劇症肝炎
劇症肝炎はきわめて重症の肝炎で、急激に肝臓全体に強い細胞の障害がおこり、消化管・肺・脳などに出血をおこし、肺炎などの感染症にかかったり、脳浮腫などをおこしたりして、生命が危険な状態になります。
発病して数日のうちに昏睡となり、現在、あらゆる最善の治療を行っても70パーセント以上の人が死亡します。
つまり、劇症肝炎にかかると10人中の7人以上は死亡し、助かる人は10人中2人か3人だということです。
劇症肝炎では肝臓のはたらきはほとんど、まったくといっていいほどなくなってしまい、肝臓の機能はゼロという状態に近くなります。
この劇症肝炎は急性肝炎全体の5パーセント以下におこります。
劇症肝炎の原因の90パーセントは、A型、B型、C型、D型、E型などの肝炎ウイルスによるものです。
ウイルスに対して、からだを守る免疫反応が強くはたらきすぎた結果おこるのではないかと考えられています。
症状は、はじめは発熱、頭痛などがおこりますが、特徴的なことは精神神経症状が数日のうちにでてくるということです。
はじめのうちは元気がなく、ぼーっとしていて頭がはっきりしない、目に輝きがなくトロンとしているという状態ですが、そのうち、吐く、計算もできない、手がふるえる、呼んでも応えないなどの症状がおこります。
こういう場合は肝炎のなかでも重症なので、厳重に注意しなくてはなりません。
そして、完全な昏睡になる前に、一刻も早く特別な治療を行う必要があります。
病院では昼も夜も患者さんをしっかり観察し、夜中に意識がおかしいとなったら、たとえ真夜中でも血液の入れかえ(血漿交換療法)などの治療にふみきります。
劇症肝炎は、B型肝炎だけにおこるのではなく、A型肝炎も劇症肝炎になりえますし、ほかの原因で劇症肝炎になることもあります。
B型肝炎ウイルスは原因のひとつにすぎないのです。
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