肝硬変の食事療法
肝硬変で、腹水も、浮腫(むくみ)も、黄疸もなく、手のふるえもない場合(代償性の肝硬変)は、慢性肝炎とほぼ同じ食事の注意でよいです。
肝硬変の場合は動くことも少ないので、2000キロカロリー以下で十分と考えられます。
それに反して浮腫や手のふるえなどのある場合を非代償性といいます。
浮腫や腹水のある場合に注意することは塩分を減らすことです。
食塩が多いと浮腫や腹水はいっそうひどくなり、塩分を制限するとどんどん回復します。
塩分とむくみ、水のたまりやすさとはおおいに関係があります。
もともと日本人は塩分の摂取量が多く、とくに漬けものやみそ汁を多くとる地方では1日20グラムにもなります。
現在、日本では健康な人で、食塩はせいぜい10グラム、できれば8グラム以下にしようとすすめられていますが、むくみのある場合は1日5グラムとします。
これは、ほとんど食卓塩やしょうゆは使わないということになります。
ごはんや野菜そのものの中に、もともと少量の塩分が入っているからです。
さらに水分も1日1リットルまでとします。
手がふるえる、便所がどこだかわからなくなるなどの肝性脳症があるときは、便秘をしないように気をつけます。
食事ではアンモニアの発生を抑えるため、たんばく質の少ないものをとり、肉や魚、卵などはなるべくとらないように、今までの半分以下に減らします。
今までは「高たんばくの食事をとれ」といってきたのに、180度反対の低たんばく食にするのですから、たいへん注意が必要となります。
もっとも、腹水や脳症の場合は入院が原則となりますので、細かい食事は入院して覚えることになります。
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