肝硬変は肝細胞が壊れ繊維ができる
肝硬変とは、文字どおり肝臓が硬く変わってしまい、肝臓が正常にはたらかなくなってしまう病気です。
肝細胞がこわれて、そこに線椎ができ、それが増えて硬くなります。
ただ、肝硬変になっても、正常な肝臓と変わらないはたらきを保っている場合もあれば、はたらきが極度に低下して、さまざまな症状がでる場合まで、いろいろな程度があります。
●肝性脳症
肝硬変の症状のひとつは肝性脳症といって、脳のはたらきが悪くなり、方向がわからなくなるなどの症状が現れてきます。
肝性脳症は腸で発生したアンモニアなどの物質が、肝臓のはたらきが悪いために分解されず、それが脳に達して脳のはたらきに影響をもたらすためにおこります。
肝性脳症では、次のような特徴的な症状が現れます。
・便所と玄関をまちがえる
夜中にふと起きて、便所に行きたくなっても、どこが便所だかわからず、一生懸命玄関を開けてみたり、押し入れを開けようとしたりします。
・計算ができない
肝硬変の合併症である肝性脳症になると、簡単な計算もできなくなります。
「100引く7は?」と聞くとわからない、わかった場合でも、さらに7を引くといくつになるかと聞いてみます。
するともうわかりません。
手がふるえる
手くびのところから先の手全体が、ピクンピクンとふるえます。
両手を伸ばすと、ちょうど鳥が羽ばたくようにふるえることから、羽ばたき振せんとも呼ばれています。
これも、肝性脳症の症状のひとつです。
●腹水(腹がふくれる)
おなかに水がたまって、腹が張ってきます。
これを腹水といい、立つと腹の下のほうがふくらみ、ベッドに横になると腹の左右がふくらみます。
蛙の腹のようになるので、蛙腹ともいいます。
男性の場合、この腹水が皐丸の入っている袋に入り込んで、袋がパンパンにふくらみ、泌尿器科へ行って診てもらったら、実は肝臓病の腹水だったということがあります。
また、同じようなことで、腹水のためにへそが飛び出し、へそが擦れて破れて2リットルも水が出たという例もありました。
●食道静脈癌破裂(血を吐く)
肝臓が悪いと食道の静脈が腫れて太くなり、そのうち破れて吐血することがあります。
これを食道静脈瘤破裂といいます。
この吐血はなまやさしい吐血ではなく、どっと洗面器1杯や2杯は出ますから、あたり一面血の海のようになります。
その場で8割の人は死亡するという恐ろしいものです。
現在では、内視鏡(昔は胃カメラ、現在ではファイバースコープという)でみると出血しそうな状態であるかどうかがわかります。
出血しそうな場合には、内視鏡で静脈瘤を結ぶ結さつ療法、薬を入れる硬化療法を行うことによって、出血を予防することができるようになりました。
●何も症状がない
実は、何も症状がない場合がいちばん多いのです。
これが肝臓病の恐ろしいところかもしれません。
お酒をたくさん、何年も何十年も飲んでいて、肝臓が悪くなっているのではないかといわれても、本人は痛くもかゆくもなく元気なので、病院に行かず手遅れになることがあるからです。
慢性肝炎も肝硬変も、安定しているときはなんの症状もなく、元気に通勤することもできます。
そればかりではなく、肝臓にがんができていても、なんの症状もない場合があります。
ですから、医師は、肝臓病の場合、あまり症状を当てにはしないのです。
むしろ、黙って定期的に血液や超音波の検査を行い、なんらかの異常を早期に発見するように心がけているのです。
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