肝臓病の原因
●飲みすぎが原因のアルコール性肝障害
原因としていちばんわかりやすいのは、アルコール(飲酒)で、1日3合以上の飲酒を5年も10年もつづけていると、大部分の人は肝臓が悪くなります。
これは、酒を飲みすぎたためのアルコール性肝障害です。
この場合は、原因が自分でもわかることですから、「酒に気をつけよう、禁酒しよう」ということになります。
酒が唯一の原因ですから、飲酒をやめるとよくなり、肝臓の状態ももとにもどります。
●ウイルスの感染によるウイルス肝炎
A型肝炎の流行している東南アジアへ行ってなま水を飲んだり、なまものを食べたりして肝炎にかかることがあります。
この場合は、A型肝炎ウイルスの感染によるA型肝炎です。
輸血を受けたためにおこる輸血後肝炎はほとんど、C型肝炎ウイルスというウイルスの感染が原因になっています。
しかし、輸血による感染は現在ほとんどゼロとなりました。
東南アジアなどで、B型肝炎ウイルスをもっている人とセックスしたり、B型肝炎ウイルス陽性の血液のついた注射針を指などに刺したりしておこるのがB型肝炎です。
これも、なんの覚えもなく、知らないうちにかかることがあります。
その他、D型、E型などの肝炎ウイルスでおこる場合もあります。
●薬剤、肥満が原因になることも
薬剤がからだに合わず、薬のために肝炎になることがあり、これが薬剤性肝障害です。
かぜ薬を1回飲んだだけで6か月間黄疸がつづいたというケースもありました。
太りすぎ(肥満)で、そのために肝臓に脂肪がたまる脂肪肝という状態もあります。
これは体重を減らすと治りますので、病気といえるほどのものではないかもしれません。
●その他の原因の肝臓病
自己免疫性肝炎は、自己免疫による肝炎で、ふつう、免疫というと外来の病原体を攻撃し排除しようとするはたらきをいうのですが、自己免疫というのは自分自身、この場合は自分の肝臓の細胞に対して免疫反応がおこることをいいます。
中年の女性に多い病気ですが、特効薬もあり、抑えられます。
原発性胆汁性肝硬変は、原因が不明です。
自己免疫が推定されています。
中年の女性が長い間かゆみが強く、しらべてみたらこの病気だったということがあります。
まったく症状がなく、肝臓が悪くて、ウイルスなどがいない場合、検査でみつかることがあります。
早めに特効薬を飲むとよい効果があります。
原発性硬化性胆管炎は、若い男性に発症する肝臓内外の胆管が狭くなる病気で、黄疸が長い間つづきます。
ヘモクロマトーシスは、鉄が肝臓に沈着する病気で、輸血を多量に受けたあとなどにおこります。
肝硬変になり、糖尿病が合併することも多くみられます。
ウイルソン病は、遺伝的な病気で、銅が肝臓に蓄積し、肝硬変になります。
まひ、神経症状がでて、手がふるえ、ものがうまくつかめないなどの症状が現れます。
肝アミロイドーシスは、アミロイドというたんばく質の一種が肝臓に蓄積するもので、腹水や黄疸が出現します。
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