肝臓病のいろいろな症状
●皮膚の色が黒くなる
海水浴に行ったわけでもないのに、からだ全体が日に焼けたような色、それも、肌のつやがなくて、何か黒ずんだような色になったときは、肝臓が悪くなっている場合があります。
これは肝臓病のために、メラニンという色素が沈着することでおこるものです。
治療を受けて、肝臓がよくなると、またもとの明るい健康色にもどります。
●こむら返りがおこる
慢性の肝臓病では、歩いたり、ちょっと力を入れたときなどに足がつっぱり、こわばって、硬く痛くなることがあります。
ちょうど水泳をしていて足がつるというのと同じ状態です。
肝臓病のために、体内のカルシウムが減ったりして、筋肉がけいれんしやすい状態になっていることがあります。
足を冷やさないこと、急に力を入れないこと、バランスのよい食事、とくにカルシウムをとるようにします。
こむら返りがおこったら、足の先を持って膝方向へ引っばること、足を温めることなどで治る場合もあり、また、予防のためにミオナールなどの薬を飲むこともあります。
●血が止まりにくい(出血傾向)
肝臓に病気がおこったときには、歯を磨くと血が出やすく、出ると止まりにくい、鼻血が出やすい、ぶつけてもいないのに皮下出血のあざができるなどの症状がみられることがあります。
これは、肝臓のはたらきが低下しているために、血を止める力(止血力)が多少弱くなっているからですが、そのために何かからだに重大なことがおこるということはありません。
ビタミンKやCなどの薬剤を補給し、肝臓全体の力を高めれば、よくなります。
また、白目のところが出血したといって心配する人がいますが(球結膜下出血)、これは肝臓の悪くない人にもおこるもので、とくに心配ありません。
1週間程度でもとにもどります。
●からだがかゆい
黄疸になると、からだがかゆくなることがあります。
とくに、中年の女性で原発性胆汁性肝硬変という、肝硬変のなかでも特殊な病気がありますが、このときは、がんこなかゆみが何年もつづきます。
とくに、肝臓が悪くなる前からかゆみがつづくことがあり、この病気ではないかと疑う場合もあります。
ただ、肝臓病とはまったく関係なく、ある年齢になるとからだの脂気が少なくなるので、そのためにかゆくなることもあります。
この場合は、お風呂であまり石けんを使いすぎないようにします。
●酒が弱くなる、まずくなる
今まで毎晩のようにお酒を飲んでいたのに、急に飲めなくなった、酒に弱くなった、おかしい、ということで病院を受診し、ウイルス肝炎の初期と診断された場合があります。
これは肝炎のために、お酒を分解する肝臓のはたらきが弱くなったためです。
●しみやじんましんは肝臓病の症状?
しみやじんましんは、肝臓の病気と関係ない場合が多く、中年女性で、顔、とくに額のあたりにうす黒いしみができることがあります。
これを医学用語で肝斑といいますが、「肝」という字を使っているのは、肝臓が悪いからではなく、しみの色が肝臓の色に似ているという、ただそれだけのことです。
また、じんましんがでると肝臓が悪いのではないかと心配する人がいますが、これは食物や薬物、その他の原因によるアレルギーでおこることが多いのです。
しかし、ときにはアレルギーと関係のある肝臓病の場合もありますから、一応検査を受けておいたほうがよいです。
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