A型肝炎は食べ物や生水から
A型肝炎は、A型肝炎ウイルス(RNAウイルス)によって感染する肝炎で、A型肝炎患者の糞便で汚染された水や食物などが口に入ると感染します。
たとえば、A型肝炎にかかった人が手をよく洗わずになまの食物にさわると、その食物を食べた人がA型肝炎になることがあります。
ある小さな飲食店に行った人たちのなかで、2人あるいは3人もの人がA型肝炎にかかったことがありました。
冬の季節にこのA型肝炎が多いので、そこで食べたなまの貝が悪かったのではと疑われました。
貝にかぎらず日本人は刺身などなまの魚をよく食べていますので、どれが原因かわからないことが多いのです。
東南アジアなどには多いので、輸入食品のなまの魚、えびなどが感染源になるのではないかと心配する人がいます。
検疫が行われていますのでまず心配はありませんが、火を通したものを食べるようにすれば、なお安心です。
A型肝炎ウイルスは、日本にはほとんどいません。
東南アジア、アフリカ、インドなどでは、なま水の中にこのウイルスがいます。
こうした国々に旅行したら、なま水は飲まないことで、必ず火を通したものとし、あるいは日本から水を持っていくようにします。
何日かの旅行も終わりに近づき、「ああ、なま水に気をつけてよかった、さあ最後の晩だ、乾杯だ」と、ウイスキーのオンザロックを飲んだところ、A型肝炎にかかってしまったという例があります。
実はロックの氷がなま水でつくったものだったのです。
日本人の60歳以上の人の多くは、すでにA型肝炎の免疫をもっており、はしかと同じで一生、二度とかかることはありません。
A型肝炎は一度かかれば、一生安全で、たとえかかった覚えがなくても、血液検査で抗体がでていれば心配ありません。
A型肝炎は治りやすい病気で、はじめ発熱、倦怠感など、かぜのような症状があり、おさまったかなと思ったころに黄疸がでますが、医師の治療を受ければ、しだいに食欲もでて、1か月もすると改善します。
この病気は命にかかわることはほとんどなく、劇症肝炎になる場合も少なく、全体の1パーセント程度です。
また、慢性肝炎にはなりませんし、もちろん肝硬変にもなりません。
A型肝炎の潜伏期間は、2週間から6週間ですから、東南アジアなどへ旅行して帰国後6週間、肝炎にならなければ、もう安心だということになります。
60歳以下の人で東南アジアやアフリカなどに長期滞在する場合は、A型肝炎ワクチンを打っておきます。
2〜4週間間隔で2回、皮下または筋肉内に投与し、さらに6か月後に3回目の接種をしますと、5年以上予防します。
急ぐ場合には免疫グロブリンを投与しますが、これは4〜5日後から有効です。
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