アルコール性肝障害の症状
アルコール性脂肪肝は、アルコールによって肝細胞の3割以上に脂肪のたまった状態をいいます。
アルコールによって肝細胞が障害されますと、代謝が変化して、脂肪が出現してくるのです。
アルコール性脂肪肝では、症状はほとんどなく、ふだんお酒を飲んでいる人が、健康診断でたまたまみつけられることが多いようです。
血液検査では、AST(GOT)値やALT(GPT)倦も高いのですが、とくにγ−GTPが高いのが特徴です。
γ−GTPの正常値は74以下ですが、それが100から200と上昇します。
診断は、超音波検査が決め手で、超音波でみますと、脂肪のたまった肝臓は、全体が脂肪のために白く、キラキラ輝いているようにみえます。
そのため脂肪肝は「輝く肝臓」(ブライトリバー)とも呼ばれているのです。
1日に、日本酒に換算して3合のお酒を5什以上飲みつづけると脂肪肝になるのが一般的ですが、ときには、5合のお酒を3日間飲んだだけでもなることがあります。
日本酒1合というのは、ビールでいえば大ビン1本、ウイスキーであればダブルで1杯、ワインではワイングラス2杯に相当します。
純アルコールにすると、約25グラムということに、ります。
肝臓に線維が増えた状態をアルコール性線維症といい、線推は肝細胞と肝細胞の間にできて、それが長く伸びていきます。
はじめは軽いのですが、肝細胞がこわれて肝硬変になると、この線推は増えて太くなり、あちこちにできて、そのため肝臓は硬くなり、凹凸を示すようになります。
アルコール性肝炎とは、ふだん3合程度のお酒を飲んでいる人が、ある日宴会などで5合とか1升という大量のお酒を飲んだときにおこる重症の肝臓病です。
おなかが痛くなり、熱がでて、黄痘がでます。
肝臓が大きく腫れてきます。
通常、肝臓は右の肋骨の中に隠れていて、おなかをさわっても触れることができないのですが、この場合は肋骨の下に10センチメートルほど大きくなり、硬く触れるようになります。
同時に腹水も出現し、手がふるえ、意識がもうろうとなり、昏睡になって死亡することがあります。
以前は、ウイスキーをボトルごとラッパ飲みするような欧米人に多かったのですが、最近わが国でも増えてきました。
大酒を飲んでいる人が急におなかが痛くなり、熱がでた場合にはこの病気を考えなくてはなりません。
おなかが痛いということで、胆石症とまぎらわしい場合があるからです。
日本酒にして毎日5合以上、10年以上飲酒をつづけていると、その6割以上の人がアルコール性肝硬変になります。
肝硬変というのは、その名のとおり肝臓が硬くなってしまう病気です。
硬くなるのは線椎が増えてくるためです。
肝細胞がアルコールによってこわされると、そこに隙間ができ、その隙間を埋めるように線椎が増えてくるのです。
線推は硬いものですから、線椎が増えれば増えるほど、肝臓は硬くなります。
肝臓が硬くなると、肝臓に血液が入りにくくなります。
血液が入りにくくなると、どこか血液は逃げ道を探して流れはじめ、その1つとして食道の静脈に入ってきます。
すると、食道の静脈が太く腫れて、そのうち限度がきて破れて大出血することがあります。
これが食道静脈癌破裂です。
現在では、破裂を予防するために内視鏡を使って治療することができるようになりました。
アルコール性肝硬変が進むと、さらにおなかに水がたまったり(腹水)、手がふるえて計算ができなくなったりするなど(肝性脳症)の症状が現れてくることがあります。
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