肝臓に食事が大切な理由
肝臓病では、ときには食事ほ薬よりも大切なことがあります。
栄養剤といっても1回に2錠か3錠ですが、食事は1日に1キログラムから、水分を加えると2キログラムはとっています。
この多くの栄養は肝臓に直接とり込まれ、肝臓のはたらきを助け、肝臓そのものを活性化しているのです。
たんばく質は肝臓の細胞をつくっています。
細胞はさとうや脂でできているのではなく、細胞の基本はたんばく質です。
さらに細胞のはたらきは酵素によって行われていて、酵素によって栄養物はからだに利用される形に変化します。
たとえば、鶏肉はそのまま利用されるのではなく、一度分解されてアミノ酸になり、それが再び組み立てられて人間に必要なたんばく質になります。
これらの化学的なはたらきは酵素によって行われるのです。
そして、この酵素もやはりたんばく質からできているのですから、たんばく質が必要であり、たんばく質は、肝臓食の基本だということができます。
また、人間にとってどうしても食事からとらなくてはならないイソロイシン、ロイシンなどの9種のアミノ酸があります。
成人はヒスチジンを除いて8種でよいともいわれていますが、たんばく質を構成するこれらのアミノ酸は、からだの中でつくることができません。
では、この8種のアミノ酸をすべて含んでいる食べ物は何でしょうか?
肉、魚、卵、牛乳、大豆の5つのたんばく質食品です。
具体的には牛、豚、鶏、いわし、さば、まぐろなどの肉や魚、卵製品、牛乳製品、大豆食品(とうふ、ゆば、油揚げ、なっとう)という食品になります。
それ以外のアミノ酸はからだの中で自然につくられますので、わざわざとらなくともよいということになります。
糖質は人間がはたらくうえでのエネルギー源となるもので、自動車でいえばガソリンに相当します。
ですからたいへん重要なものなのですが、とりすぎるとからだの中で脂肪になるため、太ってしまいます。
太って肝臓に脂肪がたまると脂肪肝という状態になります。
こうなると肝臓のはたらきは低下し、肝機能の数値もよくなりません。
もし脂肪肝だといわれたら、カロリーを減らして肥満を治すと脂肪がとれ、正常の肝臓にもどります。
昔はよく肝臓が悪いときは脂っこいものはとるなといわれ、パサパサしたものしか食べさせられませんでしたが、これは現代の常識では誤りです。
脂肪は栄養のバランスをとるうえでも必要です。
また肉や魚、卵などのたんばく質を食べると自然に脂肪は入ります。
また、料理に必要な油は気にせずにとるようにします。
ただ、とりすぎるとカロリーが多くなりますので、調理に必要な程度と考えます。
油は動物抽より植物油、すなわちサラダ油、大豆油、サフラワー油、ごま油などのほうがよいです。
野菜には、だいこんやかぶなどの淡色野菜と、にんじん、ほうれんそうなどの緑黄色野菜があります。
どちらも大切ですが、とくに緑黄色野菜や海藻はビタミン、ミネラル、食物繊維の宝庫ですので、毎日必ずとるようにします。
くだものはやはりビタミン、ミネラル、食物繊維が多く、自然の恵みがあり、食後のデザートとしてとることがおすすめです。
「1日30品目の食品を」というのは厚生労働省からの一般健康食へのすすめでもあり、バランスのとれた栄養のある食事という点ですすめられます。
30品目というと多いようですが、食卓の上の食品を数えてみると実行可能なものです。
たとえばみそ汁にとうふとわかめなどを入れただけで、だしなども含め数品目の食品がとれます。
30にあまりこだわらなくても20〜30品目とるようにします。
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