病気の捉え方で免疫力も上がる
「がんばれ、がんばれ」と自分にハッパをかけている人は、満足というものを知らないのかもしれません。
これで十分だと思えず、もっともっとと欲張りな人なのです。
毎日コツコツと働いて給料が50万円になったとします、どうにか家族が不自由なく生きていける給料です。
それなら、ここで満足しておけばいいのですが、多くの人が、今度は60万円稼げるようにがんばろうとするわけです。
給料が10万円上がれば、ローンを組んで家が建てられるかもしれない、あるいは、車を買い換えようという欲が出てきます。
実際にがんばって給料が60万円になったとします、家を建てました。
それで満足できますか?
残念ながら、もう満足する間もなく、次に目が向かいます。
せっかくいい家を建てたのだから、いい家具や電気製品をそろえ、子どももいい学校に入れてあげたいので、塾へも通わせ、出世もしないといけないし、どんどんと欲望はエスカレートしていきます。
がんばれ、がんばれ、自分に鞭打って、走り続けます。
確かに、物質的には、いろいろなものが手に入るかもしれませんが、それ以上にたくさんのストレスをためて、その結果、体を壊してしまうことになるのです。
どこで満足するかは、本人が決めることです。
病気の人には、2つのタイプがあり、ひとつは、たとえば体の節々が痛いとして、いつも、「ああ、ここも痛い、あそこも痛い」と言っている人です。
もうひとつが、同じように、あちこちが痛いのですが、それでも、少しでも良くなったところを見つけて、「ここが良くなった。あそこも良くなった」と考えられる人です。
病気は悪いことだから、すべて治してしまわないといけないと思うと、ここもダメ、あそこもダメと、減点法になってしまいます。
100点満点でなければいけないという強迫観念をもっているわけです。
真面目な人に多いのです。
もう一方は、もう年をとったのだから、悪いところがあって当たり前という考え方です。
昨日まで10の痛みがあったのに、今日は9だとすると、1だけ得をしたと考えられる加点法です。
こちらは、病気は治さなければならないと思い込んでいる人にとっては、不真面目な態度だと感じられるかもしれません。
しかし、大事なのは、両方とも同じように痛みがあるとして、どちらが幸せかということです。
前者は欲張りでいつまでたっても満足ができません。
後者は、病気である自分を受け入れ、ちょっとした回復に喜びを感じられます。
不満を感じて生きるより、喜びを感じて生きるほうが幸せに違いありません。
そして、良くなってよかったと思える分だけ、免疫力も上がりますから、結果的には治りも早くなります。
ストレスをあまり感じず、免疫力を高める方法です。
でも、「わかった。すぐに実行します」と、がんばることだけはくれぐれもやめて、できるところから、ぼちぼちとやってくださるのが一番です。
できないところは、後回しにしてよいのです。
ただ、こういう生き方もあるんだと、頭に入れておいていただくだけでも、何かで行き詰まったときに、役に立つのです。
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