責任感が強いことがストレスに
日本の社会というのは、昔から、額に汗してがんばって生きている人が評価され、逆に、チャラチャラと進んでいる人は、褒められません。
そういう環境によって育まれた働き者たちのおかげで、日本の戦後の復興はあったわけです。
日本を訪れた外国の人は、電車が正確にやってくるのにびっくりするようで、インドでは電車が遅れるのは当たり前で、あるとき、時刻通りに電車が入ってきてみんなでびっくりしていたら、何とその電車は一日遅れだったという、本当か嘘かわかりませんが、そんな笑い話があるくらいです。
一日遅れはひどいかもしれませんが、日本ほど几帳面に時刻管理がなされている国というのはまずないのです。
しかし、こういう真面目さは、ストレスのもととなり、健康をそこなう原因にもなります。
正確に電車がくるというのが当たり前になっていることは、遅れたときには大きなストレスを感じることにつながります。
駅で待っている人たちにも、電車に乗っている人たちにも、そして電車を運行している人たちにも、ちょっとした遅れが大きなストレスになってのしかかってきます。
また、日本人ほど責任感の強い国民もなく、自殺率が世界上位なのも、責任感の強さが大きな原因になっています。
ところが、庶民は責任感が強いのに、庶民に選ばれた人たちはあまり責任感を感じないのが常識のようです。
一般的にはそんなことは許せないのですが、実はそういう感覚こそ、健康にも長寿にも効果的なのです。
本当は逆になるべきで、国をリードする人は、もっと責任を感じていいのです。
もともと、コレステロールが高くて、生命力の強い人たちで、もっと生真面目で責任感があって、ストレスが増えても、体や心が壊れることはありません。
彼らにもっとストレスを背負ってもらって、その分、庶民のストレスを少なくしてもらいたいのです。
企業の不祥事が発覚したとき、トップがひな壇に並んで頭を下げていますが、本当に悪いことをしたと反省している人はどれだけいるのか、頭を下げていれば嵐は過ぎ去ってしまうと、心の中で舌を出している厚かましい人もいるはずです。
そういうことを考えれば、もう少し、図々しくなってもいいのです。
図々しくなったところで、世の中が悪くなることはありません。
厚かましい連中を長生きさせて、そのつけが回ってくるのではたまりせん、あまり真面目に考え過ぎず、気楽に生きても、決してバチは当たらないのかもしれません。
楽天で安眠グッズを探す
Amazonで健康食品を探す |
|