免疫力を高めるには腸を大切にする
健康と長寿のポイントは免疫力で、免疫力を上げるには、ひとつは肉体面から、もうひとつは精神面から、免疫力をアップする方法があります。
人間の体の中の臓器で、免疫ともっとも関係の深いのは、「腸」です。
腸には体内の免疫細胞のうちの70%が集まっています。
中でも、約7メートルもある小腸は、食べ物から栄養を吸収する働きのほか、免疫という面でも、非常に重要な役割を演じています。
小腸の粘膜にバイエル板という器官が分布しています。
このバイエル板に、免疫の中心となって働いているリンパ球が密集しているのです。
がん細胞の芽を摘み取って、がんを未然に防いでいるNK細胞も、その中には含まれています。
これを腸管免疫システムと呼んでいます。
腸内の環境を保ち、腸管免疫システムを整えておけば、病気など恐れることはありません。
ところで、人体の司令塔と言えば、「脳」という答えが返ってくるだろうと思います。
もちろん、それで正しいのですが、実は、腸も司令塔として重要な働きをしています、特に、小腸です。
小腸には、脳からの神経細胞がほとんどつながっておらず、脳の支配下にないのです。
ですから、これらの臓器には、小腸から指令が行きます。
また、小腸が脳に指令を飛ばすこともあります。
毒物や腐ったものが口に入ると、腸は、脳の嘔吐中枢を刺激し、毒を吐かせようとします。
そういうすごいことを小腸はやっているのです。
小腸は脳の支配を受けていませんので、脳死状態になっても、小腸に栄養物が入ってくれば、それをきちんと消化します。
失神していても、強い麻酔をかけられていても、小腸はきちんと動いています。
腸を「セカンド・ブレイン(第二の脳)」といわれ、精神を安定させる神経伝達物質・セロトニンの95%が腸で作られるともいわれます。
脳とは別の系統で、体の細々とした動きをコントロールしているのです。
脳と腸があって、体はバランス良く、スムーズに動くことができるのです。
免疫もそのひとつで、腸の働きと密接に関わっています。
とにかく、肉体的に免疫力をアップさせようとすれば、腸を大事にすることです。
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