人間には治す力がある
人間の体には、ホメオスタシス(恒常性)という働きがあり、健康を保とうとする力です。
これは、非常に強力で、少々の外的な悪い刺激があっても、びくともしません。
よく体を温めると健康になると言いますが、お風呂で体を温める程度では、また元に戻ってしまうのです。
その人にとって最適な体温があり、それを保とうとする力が体にはあるので、お風呂で温めるくらいでは、その恒常性には影響を及ぼすことができません。
いかにこのホメオスタシスという力を信じることができるか、そこが健康や長寿にとっては、大きな鍵になっています。
少々体が汚れたところで大したことはないのに、一生懸命に石鹸を使ってゴシゴシと体をこすってしまうからアトピーになるのです。
アトピーだって、そういう間違った行為に対して、自分の体を守るために出てきているのです。
風邪をひくと熱が出ることがあり、熱は、外から侵入してきたウイルスを撃退しようという体の防御反応です。
治るために必要だからこそ、熱は出ているにもかかわらず、すぐに解熱剤で下げようとする。
下痢も、悪いものを食べたときに、それを出すために排毒しているわけです。
それを無闇に止めると、出るべき毒が体の中に滞ってしまいます。
人間の体に起こつていることにはすべて意味があり、病気にも意味があり、老いることにも意味があります。
病気は嫌だ、年をとるのは嫌だと、いいますが、これは避けられないことです。
病気になれば、治す努力はすべきですが、病気だからと言って必ずしも不幸であるわけでもないし、病気が治ったからと言って必ず幸せになれるわけではありません。
世の中、何が良くて、何が悪いかわかりませんから、自分のもとにやってきたものは、病気であれ、老いであれ、まずはしっかりと受け止めるだけの度量をもつことが大切なのかもしれません。
そのうえで、どう対処するかを考えていく。
それくらいの余裕があれば、人生、とても楽しくなり、楽しければ、病気も退散してくれますし、長生きもできるのです。
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