腸内にはよい菌と悪い菌がいる
腸内には、およそ500種類、100兆個の細菌が住んでいて、それを合計すると1sにもなると言われます。
その菌の中には、「いい菌」もあれば「悪い菌」「普通の菌」もあり、人間と一緒です。
いい菌を善玉菌と言い、悪い菌を悪玉菌、そして普通の菌を日和見菌と呼んでいます。
善玉菌の代表は、乳酸菌やビフィズス菌で、ビタミンやホルモン、アミノ酸を生成し、老化を防ぎ、食べ物の消化吸収を助け、下痢や便秘になりにくい環境を作ります。
悪玉菌の代表は、ウエルシユ菌、大腸菌、ブドウ球菌で、これらは、動物性夕ンバク質を腐敗させて有害物質を発生させ、炎症を起こしたり、発がん性のある物質を作ります。
日和見菌は、文字通り、良い働きも悪い働きもしません。
腸内に善玉菌が多いとおとなしくしていますが、悪玉菌が増えると、その影響を受けて、悪さをする菌もいて、周囲の状況に大きく影響を受けるわけです。
大人の腸内では、かなり個人差はありますが、おおよそ日和見菌が全体の70%、善玉菌と悪玉菌が15%ずつという割合です。そして、食べ物やストレス、体調などにより、その割合は変わります。
善玉菌が少し優位という状況がもっとも健康的ですが、なかなかそういうわけにもいきません。
悪玉菌が勢力を広げているために、腸内環境が悪くなって、臭いおならが出るのです。
いわゆる腐敗が進んでいる状態です。
アンモニアやインドール、フェノールといった有害物質が腸内で発生しています。
これらの有害物質は、おならとして出るだけでなく、腸管から吸収され、全身を駆け巡ります。
全身にダメージを与えます。
当然、免疫細胞にも悪影響を与え、そんなときに病原菌や種々のウイルスが侵入してくれば、感染する危険性は高くなります。
風邪をひいている人の腸内細菌を調べると、善玉菌の数が極端に減り、悪玉菌の数が優勢になっています。
胃がんの人の腸を見ると、大腸菌よりももっと悪質なウエルシユ菌が異常に増加していることが確認できます。
また、腸とは関係のなさそうな認知症の人の腸内も、胃がんの人に似た悪玉菌の異常増殖が見られます。
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