一度決めたことはやり遂げない?
「一度決めたことは最後までやり遂げろ!」と、子どものころ、親から言われ、親は、子どものことを思って言っているのですが、それを真面目にとらえて、大人になっても実行しょうとしている人は、けっこう早死にしたり、病気をしたりしています。
健康のために禁煙を決意し、一度決めたことですから、最後までやり遂げなければいけません。
何カ月かがんばってタバコをやめるわけです。
でも、何だかぶくぶくと太ってきて、病院へ行ったら糖尿病と診断されます。
なぜなら、タバコが吸えないことでストレスがたまって、それを甘いもので発散していたからです。
これでは何のための禁煙だったかわかりません。
やめるということではなく、減らすというくらいにしておけば、病気になるようなことはなかっただろうと思います。
途中で挫折するということは、「あまり無理しないように」という体からのメッセージで、「最後までやり遂げないといけない」という呪縛にとらわれてしまっている人は、そのメッセージに耳を傾けようとしないのです。
ジョギングでも、毎日3キロ走ると決めたら、残業で遅くなろうが、お酒を飲んで帰ろうが、疲れていようが、走り続ける人がいます。
そういう人は、走れなかったときには、不快感や罪悪感を感じ、それが何度か続くと、「自分はダメなやつだ」と落ち込んでしまって、うつ病にまで発展することがあります。
作っても、たいていが三日坊主なので、プレッシャーにもならないし、決め事通りにできなくても落ち込むことはありません。
自分はどちらのタイプかを分析してみます。
一度決めたことは最後までやり遂げるべきだと本気に思っているなら、決め事は最低限にしたほうがよいのです。
こうすれば成功するというビジネス書を読んで、あすの朝から3時に起きて仕事をしようとか、1日1冊本を読もうとか決めないことです。
決めたことにとらわれるタイプの人は、それがどんどん負担となって、心や体を蝕み始めます。
何かを決めてしまったら、ほとんどの人は三日坊主で終わってしまっているのだと、自分に言い聞かせ、できなくても、できなかった自分を責めないことです。
決め事はマイナスになることが多いのですが、目標をもつことは大切です。
末期がんの人で、「娘の結婚式に出るんだ」とか「息子が就職するまでは」といった目標を作ることで、日々の闘病をがんばれる人もいます。
負担ではなく、励みになることを目標とすることで、免疫力は活性化し、それが健康や長寿につながっていきます。
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