ストレスがゼロだとバランスを崩す免疫
ストレスが免疫力を下げるというと、ストレスをまったくなくさなければと思う真面目な人がいます。
そういう人は、タバコが悪いと言われると、100%悪いと思ってしまいます。
しかし、タバコが潰瘍性大腸炎の症状を抑えるのに効果的だという臨床報告も出ていますから、世間で言われているように、タバコが健康の大敵ということはないのです。
だいたい、「ストレスはなくさなければならない」「タバコはやめなければならない」といった具合に、「〜ねばならない」と考えがちなタイプの人は、病気になりやすいと言えます。
日本の自殺者の数は年間3万人を超えていますが、喫煙者は極めて少ないのです。
きっとタバコもストレス解消に大いに役立っているとも考えられるのです。
ネズミは、自分で勝手に走る分には1日に8キロでも平気ですが、グルグルと回る輪の中で走らされると、2キロくらいで血圧が上がってダウンしてしまいます。
人間も、こうでなければならないと決めつけて生きるのは、ネズミが輪の中を走るようなものです。
ストレスは、ゼロにする必要なんかなく、逆に、ストレスがないところで生きていると、免疫はバランスを崩します。
適度なストレスは生きるうえで大切なのです。
自律神経は、朝になると交感神経が優位になり、心身を活動的な状態にします。
そして、日が沈むころから、副交感神経が優位になってきます。
つまり、リラックスモードに入っていくのです。
そして、睡眠によって昼間のストレスは解消されていきます。
そういうリズムが大事なのであって、ストレスをなくそうと思うこと自体がストレスのもとになってしまいます。
ストレスがあるのは生きている証拠で、そういう気持ちでストレスを受け入れてしまいます。
たいていのストレスは、眠るときにくよくよ悩んだところで、どうにもならないことです。
仕事で失敗したとして、くよくよ思い悩んだところで、それを挽回できるものではありません。
それよりも、「しようがない」と開き直って、お酒でも飲んで寝てしまう、すると、ほとんどのことは、時間がたてば、そのダメージも薄らいでいくし、そのうち忘れることができます。
忘れるまでの苦しみはありますが、それも、「しょうがいない」と受け入れていけばいいのです。
どんな失敗も、自分だけの責任ではありませんから。
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