作り笑いでも免疫力が上がる
免疫は、上げることばかりに注目が集まりますが、あまり上がりすぎると、アレルギーを起こす過剰反応で、リウマチや膠原病も、免疫の過剰反応によって起こる病気です。
笑いによって免疫が上がるとなると、逆に笑いすぎでアレルギーやリウマチといつた免疫病になるような気もしますが、笑いにはちょうどシーソーのように、上がりすぎた免疫を静める作用があることも知られています。
免疫を上げる薬を飲み続ければ、そういう副作用が起きる危険性があります。
しかし、笑いは薬のように一方向の効果ではないのです。
関節リウマチの患者さんに対して、笑いの効果があるかどうかを調べた研究者がいます。
その結果は、笑った後には痛みがおさまり、血液検査ではリウマチが悪化すると増加する成分が減少していました。
免疫の過剰反応を笑いが抑えてくれたのです。
つまり、笑いは、免疫力をちょうどいい程度に調整してくれるということです。
笑うには、寄席に行っても、交通費と入場料くらいしかかかりませんし、テレビやDVD、マンガでも笑えます。
しかし、そうは言われても、なかなか笑えないという真面目な人も多いようです。
だいたい、お笑い番組を見て笑っていると、「テレビなんか見ていたらバカになる、笑っている暇があったら勉強しろ」なんて言われて育った人が多いからです。
テレビもラジオもない個室で2時間、表情のない笑顔を続けたところ、NK活性が上がったという報告があります。
陸上競技の短距離走で、ゴール前で笑顔を作ることによってタイムを上げた選手がいましたが、作り笑顔だけでも、体に何らかの影響を及ぼすのです。
顔の筋肉が笑顔を作ることで緩み、脳は笑っていると判断し、快楽ホルモンを分泌したり、副交感神経を優位にするのです。
苦しくて辛くて悲しくて仕方ないのに笑顔を作れとは言いませんが、ちょっとしたときに、にこっとできる習慣をつけておけば、日々の積み重ねで、免疫力にもいい影響が及ぶに違いありません。
しかし、日本は真面目社会だから、どうしても「笑い」は少し格下に見られてしまうのです。
そういう社会だから、病気が多いのです。
世の中、眉間にシワを寄せてうんうんとうなるほど大したことというのは、そうそうあるわけではありません。
そのほうが真剣に考えていると思われるから、みんなが難しい顔をしているのです。
それよりも、笑うことです、ニコニコすることです、そのほうが、免疫力が上がるばかりでなく、職場の雰囲気も良くなるし、近所付き合いもスムーズになるし、ストレスはびっくりするほど少なくなります。
そして、それがまた自分の健康にも返ってくるのです。
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