脂肪で生き延びる
メタポリック症候群という概念が登場してから、太っているのは悪いという風潮になってきて、肥満は自己管理ができていない証拠だと責められます。
真面目な人は、腹囲を計り、一生懸命にダイエットして少しでも減らそうと努力しています。
肥満については、脂肪が悪者にされており、40歳、50歳になってくれば、だれもがお腹がプニュプニュしてきて、皮下脂肪が増えてくるわけです。
内臓の周囲にも脂肪がついて、そういった脂肪類が健康にとってマイナスに働くとされているのです。
脂肪というのは一種のエネルギーの形で、人間が動くときにはエネルギーが必要です。
食べたものはエネルギーに変換されますが、エネルギーを使い切れずに余すことがあります。
そのとき、人間の体は余ったエネルギーを脂肪として体内に貯めておくのです。
昔、食料を安定的に手に入れられないときには、皮下や内臓についた脂肪がとても重要でした。
食料がないときのエネルギーとなってくれたからです。
歴史を見ると、冷害などで米も野菜もとれず、多くの人が飢餓で亡くなるということが何度も繰り返されています。
そんなこと「ありえない」と思う人も多いかもしれませんが、今後、「ありえない」がいくらでも起こるということは想像に難くありません。
そうなったときに、体内に貯め込んだ脂肪が、その人の生死を分けることになります。
真面目にメタボ対策をして、内臓脂肪を少なくした人と、食べたいものを食べてたっぷりと脂肪のついた体をしている人と、飢餓のようなピンチになった場合、どちらが長く生きられるかと言えば、間違いなく脂肪人間のほうです。
女性も同じで、だれもがスリムになろうとダイエットをしていますが、いざというときに生き残って子孫を残せるのは、ぼっちゃり型の女性です。
スリムな女性がもてると思っているのは大きな間違いで、男は、本能として、子孫を残したがっていますから、心の奥底では、スリムな女性よりも、ぽっちゃりした女性を求めています。
メタボはダメだとか、女性はスリムなほうがいいとか、その多くの部分は商業主義によって仕組まれたもので、生命の本質とはまったく関係ありません。
関係ないどころか、生命の存続にとっては危険でさえあるのです。
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