真面目すぎるとがんになる?
日本人の死因の圧倒的なトップはがんで、3割ほどはがんで死亡するのですから、これは異常な事態と言えます。
その原因として、日本人の真面目で凡帳面な性格が関係していると考えられます。
「性格とがん」について、世界中でさまざまな研究が行われています。
世界的に著名な心理学者ハンス・アイゼンク博士が、性格と寿命、がん死亡率を調査した結果がよく知られています。
1000人以上を対象に性格分類をして、10年かけて調べた結論は、願いが叶えられなかったり、目的が達せられないと、全部自分のせいにして一人でふさぎ込むタイプは、短命で、多くががんで死亡しています。
また、失敗しても他人のせいにしたり、気にせずに方向転換するような人は、寿命が長く、がん死亡率も低いというものでした。
アメリカの名門、ジョンズ・ホプキンス大学では、1974年から30年にわたり、医学生900人あまりを追跡調査した結果、青年期から中年期にかけてがんを発症した人には共通点がありました。
幼少時に何らかの理由で親に甘えることができなかったという体験をもっていたのです。
その人たちは、小さいころの体験によって、「穏やかな仮面の下で感情を抑圧する」という性格を身に付けてしまったのです。
日本人は、感情表現が非常に苦手で、どんなに腹を立てていても、それを表に出さずに、にこやかにしているのがいいことだと教え込まれてきました。
アメリカの心理学者、リディア・テモショックらの研究でも同じような結果が出ています。
彼らは進行したがんの患者によく見られる性格を「タイプC」と名付け、正直な気持ちや願いを押し殺し、他人に合わせてしまうという性格です。
たいていの日本人があてはまるのです。
タイプCの人は、真面目で心優しく従順であるために、人一倍、絶望感や無力感にもとらわれやすく、そういった精神的なストレスが、免疫機能を低下させ、がんを進行させるのです。
がんになりたくなかったら、タイプCの逆をやればいいのです。
自分の正直な気持ちや感情を押し殺さず、言いたいことは言い、怒りたかったら怒り、泣きたかったら泣く、世の中が「いい人」だと思う枠組みから飛び出して、やりたいことはやってみるし、やりたくないことはやらない、そして、うまくいったら自分の手柄、うまくいかなければ人のせいにすればいいのです。
日頃、真面目一辺倒に生きている人は、それくらいの気持ちでやって、ちょうどいい具合のバランスになるものかもしれません。
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