イメージでがんを治す
イメージというのは、医学的にもとても重要で、がんのイメージ療法というのがあります。
イメージで、がんをやっつけてしまおうという療法です。
リラックスした状態で、たとえば、自分の免疫細胞ががん細胞をばくばくと食べてしまう場面をイメージするのです。
そういうイメージをもつことで、免疫力はそのイメージ通りに動こうとするのです。
精神神経免疫学という比較的新しい学問があり、その学問は、心の状態が体にどんな影響を与えるかを研究するものです。
イメージ療法もそのひとつですが、気持ちのもち方ひとつで病気になったり、元気になったりしますが、それを学問的に解明しようとしているのです。
イギリスの研究報告では、早期の乳がん患者57人を、告知された後の心理状態によって4つのグループに分けました。
グループによって、10年後の生存率がどう違うか、それを追跡したものです。
Aグループは、がんを告知されたことで、無力感、絶望感にとらわれた人たちで、もう自分は助からないんだと死刑宣告を受けたような気分で、すっかり落ち込んでしまった人たちのグループです。
Bは、消極的にがんを受容したグループで、がんであることを受け入れたけれども、治療は医師に任せ、自分から積極的に動こうとはしませんでした。
Cは、がんであるという現実を無視したグループで、医師の説明を真剣に聞こうとしなかったり、軽視したりして、自分の病気から目をそらそうとしました。
Dは、闘ったグループで、「がんなんかに負けてたまるか」「治すためなら何でもやってやる」という具合に、ファイティングスピリットをもって、がんに立ち向かいました。
もっとも低かったのは、絶望したAグループで、生存率はわずか20%でした。
BとCはもう少し高くて、もっとも生存率が高かったのは、積極的に闘ったDグループの70%でした。
気持ちのもち方で、3.5倍もの差が出たのです。
医学では、心という非常に曖昧で数値化できないものは、なるべく考えに入れずに研究が進められてきました。
しかし、この結果を見れば、心は無視できないということがよくわかります。
どんな心をもつかというのは、ある出来事に対して、どのようなイメージをもつかということでもあります。
がんがどんどんと広がっていくイメージをもてば、がんは勢いを増し、逆に、がんが小さくなっていくイメージをもてれば、んが小さくなることもあるのです。
どんなイメージをもつかは、その人の自由で、だれかを殺害しようとイメージしても、それを行動に移さない限り、逮捕されて刑務所に入れられることはありません。
あまり、人をおとしめるイメージはおすすめできませんが、自分がより良くなっていくイメージをもつことで、体もイメージ通りにいい方向に動くようになります。
どんな辛いことがあっても、あまり自分を責めたり、落ち込んだりせず、辛いときこそ、その辛さを乗り越えて、楽しく過ごしている場面をイメージします。
真面目な生き方から抜け出せない人は、イメージの世界だけでも不真面目人間になってみるようにします。
楽天で安眠グッズを探す
Amazonで健康食品を探す |
|