運動は活性酸素を増やす
血圧が気になると言っている人が、朝早く起きてジョギングをしていることがあり、それも、真面目に毎朝毎朝、続けるのです。
そんなことを続けていると、いつ倒れるかわかりません。
朝は、体内の機能やホルモンがまだ寝ぼけているので、寝ている状態から走るという急激な変化についていけません。
ジョギング中に突然死した中高年の人は、ほとんどが朝に倒れていて、特に、冬の朝は、寒さで血管が収縮していますから、ますます危険です。
最近は、メタボ対策がうるさく言われますので、ジョギングをする人が増えていますが、あまり一生懸命にならないほうが賢明です。
運動するなら歩く程度が一番で、たまにジョギングをちんたらとやってみるくらいがよいのです。
何でもかんでも一生懸命にやればいいというのは幻想で、やったりやらなかったり、ちょっと大きめの負荷をかけたり、いつもより軽くやったり、その日の気分でテキトーにやるのが健康の秘訣です。
「体育系の人は、文科系の人よりも平均寿命が8歳短い」というデータがあり、スポーツ医学の見地からも、「スポーツをしているから肉体的に健康であるとは言えない。激しいスポーツ、戦うスポーツはすべて寿命を縮める。健康のために運動するなら、体が軽く汗ばむ程度のウオーキングで十分」というのが定説になりつつあります。
実験では、大きなケースに入れたハエと小さなコップに入れたハエの寿命を見ました。
大きなケースのハエは運動量が多くなるし、小さなコップだと運動量はわずかで、その結果、大きなケースのハエは16日で死にましたが、小さなコップだとその倍以上の39日も生きました。
なぜ、スポーツマンが寿命が短い理由は、体内に発生する活性酸素にあり、活性酸素というのは、非常に不安定な酸素のことで、物質を酸化させる力が強力なのです。
活性酸素は、遺伝子を傷つけることもあり、それが発がんの原因にもなっています。
活性酸素を大量に発生させる要因は、紫外線、精神的・肉体的ストレス、ケガや炎症、体温の上昇、血液の移動、お酒、タバコ、排気ガス、農薬、食品添加物など、現代人の生活の中にはあふれるほどあります。
体内では、活性酸素を中和する酵素も作られていますが、とても追いつかない状態で、それに運動が加わると、体の中は活性酸素が大量に発生している状態になってしまいます。
走っているときというのは、普段の10倍の呼吸をすることになり、当然のことながら、酸素も大量に取り入れます。
その酸素が、体内で水になる過程で電子と結びついて、大量の活性酸素が発生します。
スポーツを一生懸命にやればやるほど、体内の活性酸素は増え、細胞が酸化してしまって、体調を崩すことにつながってきます。
スポーツを職業にしている人は仕方ないでしょうが、一般の人は、スポーツはほどほどにしたほうが体のためです。
ジョギングをするにしても、歯を食いしばって走るのではなく、ちんたらちんたら、景色を見ながらとか、だれかと話しながらでよいのです。
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