ニコチンが難病に効果がある?
物事には、すべてプラスとマイナスがあります。
タバコも、マイナス面ばかりがクローズアップされて、悪者にされていますが、マイナスがあれば必ずプラスがあるものです。
18世紀のヨーロッパでは、腸の病気で苦しむ患者に、肛門からタバコの煙を吹き込むという治療法が行われており、症状がやわらぐという効果が出ていたのです。
それと関連性があると考えられますが、アメリカでの調査によると、潰瘍性大腸炎という腸の病気に苦しむ人が、タバコを吸う人に少ないという結果が出ています。
タバコを吸う人でこの病気になる人は、吸わない人に比べて半分以下なのです。
そこで、ニコチンが腸の病気にいいのではという仮説が立てられ、世界中で臨床試験が行われています。
アメリカの医学雑誌に出された報告によると、タバコを吸わない潰瘍性結腸炎(結腸は大腸のl部)の患者に、腕などに貼って皮庸からニコチンを吸収させるニコチンパッチを使うことで、出血性の下痢や腹痛などの症状が改善されることがわかりました。
それが、ニコチンで改善できるとなると、さらなる研究を期待できます。
ニコチンには、アセチルコリンという神経伝達物質の代わりをする性質があることもわかっています。
アセチルコリンは、神経系と免疫系の連絡役として注目されている物質で、ニコチンは、アセチルコリンをキャッチする受容体と呼ばれる部分に作用して、快感や幸福感につながる脳内化学物質の放出を刺激します。
非常に気分をハイにして、免疫力もアップさせます。
こうしたことから、ニコチンにはうつ病や統合失調症、アルツハイマー病、注意欠陥多動性障害(ADHD)などにも効果が期待されています。
こういうふうに見ていけば、世間が悪いと言っているから悪いんだという真面目人間の発想は、さまざまな可能性の芽を摘むことになります。
人はこう言っているけど、違う見方があるんじゃないかなと、ちょっと角度を変えて物事を考えてみる、これからの時代は、より一層不確実なものになってくるでしょうから、そういうトレーニングは、ますます大切になってきます。
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