日本人の腸が弱っている
検査しても異常はないのに、お腹がひんばんにごろごろしたり、下痢と便秘を繰り返す「過敏性腸症候群」の人が増えています。
朝の通勤タイムに、駅のトイレをのぞくと、青い顔をした人たちがたくさん並んでいます。
中には、電車が駅に止まるたびにトイレに駆け込まなければならない人もいるようです。
日本人の5人に1人が、過敏性腸症候群に悩まされているというのですから、異常な状態です。
それだけ、日本人の腸は弱っていて、つまり、それだけ生命力も低下していると言えるのです。
便秘に悩む人も全国で1000万人と推定されています。
東京都の人口が1300万人強ですから、まさに異常事態です。
日本人がもっと健康になるためには、便秘を解消するための対策をしっかりと打ち出す必要があるのです。
便秘がなぜ怖いか。腸内環境を考えればすぐにわかります。
ビフィズス菌などの善玉菌は、大腸の入口で繁殖します。
そのため、便が奥に進めば進むほど、善玉菌の影響は弱まってしまいます。
悪玉菌は、有害物質を作り出しますから、それが腸壁から吸収されて、全身をめぐることになってしまいます。
便秘をすると、自律神経のバランスが崩れたり、血行が悪くなったりします。
便秘が何日も続いて、肌が荒れたり、吹き出物が出たり、目のまわりにクマができたりするのは、腸内の環境が、体の表面に現れているのです。
皮膚というのは、内臓の鏡と言われています。
顔色が悪かったり、肌が荒れているときは、腸の不調を治す必要があります。
化粧で表面上はごまかせますが、それでは根本からの解決にはなりません。
日本人の腸は、本当にひ弱になっており、大腸がんが増え続けているのも、その背景に腸内環境の悪さがあります。
数年後には、大腸がんは日本女性の死亡原因の第1位、男性の死亡原因の第3位になるのではと予測されていますが、その予測を覆すには、腸を強化するしかありません。
大腸がんばかりではなく、あらゆる病気が、免疫力を司っている腸を正常に働かせることによって防ぐことができるのです。
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