ルールを守る生活が得意
小学校の高学年になると、自閉症の子供はいろいろなルールを覚え、自分の身の回りのことを初め、学校や余暇の過ごし方が決まり、毎日を大過なく過ごすことができるようになります。
一定の手順やルールをきっちりと守り、予定にしたがって行動していくので、遅刻や欠席、早退ということもなく、生活は安定します。
どんなときにもルールに通りに行動するという自閉症の子供の律儀さが良い方向に作用しているのです。
しかし、同時に、この特性が融通の利かなさとしてマイナスに作用することもあり、特に子供の頃に許されていたこだわりが、年齢や状況の変化によって周囲から受け入れられなくなってきたり、年齢とともにこだわりがエスカレートし、他の行動を妨げてしまうこともあります。
自閉症の子供にとって、一度覚えたルールを変更することは混乱を招くので、注意が必要です。
また、自閉症の子は、話を聞くときには聞くことだけに集中するため、授業で教師の話を聞きながらノートをとることが苦手です。
また、1つのルールは1つの場面でのみ有効で、他の似たような場面で応用できません。
考え方が一面的で、別の見方ではこう考えられるという想像力を働かせることが苦手です。
これは、2つ以上の感覚を同時に処理する、1度にたくさんの記憶から必要な情報を取り出す、というように脳の機能を複雑に使おうとすると混乱してしまうためです。
逆に、マニュアル通りに一つ一つ処理していく課題はとても得意で、自閉症の子供のもつ優れた特性の一つなのです。
うつ病がんばるな!
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