仮定や未来の想像ができない
自閉症の子は、仮定の話や未来の話を想像することが苦手で、新しい家に引っ越すことになり、そのことを何度も説明されているのに、引越し先の家がこれから自分の家になるだということを理解できないことがあります。
本人にとっての家とは、それまで住んでいた家以外にないのです。
また、友達と約束するときに、「あとで」「またね」などの言葉が返ってくると、それはいったいいつなのか、本当になされるのかがわからず、大きな不安に陥ります。
このように抽象的な概念を理解することが苦手で、これは自分の感情をうまく表現できないこととしても現れます。
嬉しい、悲しい、おもしろい、楽しい、辛いなどさまざまな感情を表情などで表現できないため、周りに誤解を与えたりするのです。
同時に、他人の心の動きや感情を読み取ったり、目に見えないもの、見たことのないものについて話をするのは、とても難しいのです。
また、「休み時間、何をして過ごしてもよい」と言われると、どんな過ごし方があるのか想像することができず、また状況を判断して選択することができないため、途端に困ってしまいます。
これを逆に考えると、具体的な時間のすごし方が決まっていれば安心できると言うことで、区切られた時間の中で決められた課題に取り組むときは、本来の能力を発揮できるのです。
うつ病がんばるな!
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