細部から全体を認識する
普通、自分の部屋を記憶するとき、まず広さや壁や柱の位置など、全体をとらえています。
次に、本棚やベッドなどの家具がどこにあるかを記憶し、さらに机の上や棚の中に何があるか、といった細部について記憶していきます。
もし、朝起きて、机の上にいつもの本がなくなっていたとしても、自分の部屋であるという認識は変わりません。
しかし、自閉症の子供の場合は、机の上の本が1冊なくなっただけで、混乱をきたし、まして、家具の配置が変わった場合は自分の部屋と認識できなくなり、大変な不安に陥ってしまうのです。
これは、自閉症の子供が、まず細部に注目し、その細部を組み立てて、全体をとらえていくという認識の方法に原因があります。
例えば、1枚の紙を見せられたとき、最初は表面の滑らかさだけを見ており、それが白いと気づくのはそのずっと後で、平らであること、薄いこと、全体が四角であることを先に理解していくのです。
個人差はありますが、自閉症の子は興味や関心の焦点がとても狭く、全体を認識するまでに時間がかかるのです。
うつ病がんばるな!
スポンサードリンク
|
|