時間割を詳細に決める
自閉症の子は予定や見通しが立たない状況になると、不安や緊張に襲われます。
わかりやすい時間割や予定表を作成して、子供に示し、見通しを明確にすることを時間の構造化といい、予定表には授業が行われる場所を書いたり、体育の前後に着替えの時間を書いておくなど、細かく行動を指定する必要があります。
また、自由な時間というのは、自閉症の子供にとって、何をして良いのかわからない時間です。
自由を与えられると、かえって不安になり、ストレスを抱え、常同行動やパニックを起すきっかけになりかねません。
自閉症の子には、自由が不自由になってしまうのです。
そこで、休み時間の過ごし方も、「トイレに行く」「次の体育の授業のために、体操着に着替える」「校庭に出て鉄棒をする」「ボールで遊ぶ」など、各休み時間の過ごし方を細かくスケジュールに書いておきます。
初めは戸惑うことの多い学校生活も、構造化することによって次第に慣れ、安心して学ぶことができる場所になります。
しかし、自閉症の子のリズムを乱しやすいのが学校行事で、他の子にとっては楽しみな運動会や遠足、合唱大会、学芸会などのイベントは、自閉症の子供にとって非日常な出来事で、経験したことのないものへの不安や恐怖、緊張で、混乱してしまうことも多いのです。
行事の予定が決まったら、できるだけ早く子供に予告し、何度も確認を取ることが大切です。
前日や直前に、何時から何時まで何をするのか、といった具体的なスケジュールを教えておくと、子供の不安は軽くなります。
行事だけでなく、日頃の授業の変更なども、同じように具体的に説明しておくと、比較的受け入れやすくなります。
もし、予定の変更を受け入れられない場合には、無理に従わせるのはやめて、できれば、少し離れた場所から見学させて、もし慣れてきたら参加させることもできます。
うつ病がんばるな!
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