いつもと同じ状態へのこだわり
自閉症の子は、「いつもと同じ状態」への強いこだわりを持っており、いつも机の上にあるべきものがない、いつもはいている靴がない、いつも学校へ行く道が工事中で通れない、いつもの時間割が急に変更になった、など日常生活の小さな変化に遭遇すると、普段よく知っている場所や空間が全く知らないものに見え、どう対応して良いのかわからなくなってしまします。
大きな不安を感じ、パニックに陥る場合も少なくありません。
また、ものや情報に対しても強いこだわりを持ち、例えば、小石、ミニカー、お菓子のラベルなどを集めたり、電車の好きな子は電車についての詳しいデータを集めたり、数字の好きな子はいろいろな人の誕生日を覚えたりします。
物や情報を集めることによって、安心を得ていると考えられています。
また、同じ動作を繰り返す特有の行動があり、手をひらひれさせる、ドアを何度も開け閉めするなどで、これを常同行動といいます。
常同行動は癖のようなもので、成長とともに減る場合や、別の行動に変化する場合があります。
こうした行動の理由は、はっきりとはわかりませんが、同じ行動を繰り返し、一定のリズムで感覚を刺激することで、安心したり気持ちを落ち着かせているのではないかと考えられています。
そのため、常同行動は、不安や緊張を感じているときに多く見られ、無理にやめさせようとすると、パニックになることもあります。
うつ病がんばるな!
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