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高齢者の睡眠薬の副作用
睡眠薬による副作用で特に注意しなくてはならないのは高齢者で、年齢が高くなればなるほど、副作用のあらわれる確率が高くなります。
高齢者の不眠症の多くは、夜中に目が覚める中途覚醒や、朝早く目が覚める早期覚醒ですので、投与する薬のほとんどは、中時間型や長時間型になります。
しかし、高齢者に中時間型や長時間型のベンゾジアゼピン系の睡眠薬を用いると、しばしば筋弛緩作用が認められます。
その結果、転倒や骨折の頻度が高くなります。
また、高齢者は持ち越し効果による日中の眠気や倦怠感、集中力の低下もあらわれます。
これらは加齢に伴って、肝臓でのベンゾジアゼピン系の睡眠薬の代謝機能が落ちるため、薬が体内にとどまる時間が長くなることによるものと考えられます。
中枢神経系の機能も低下するため、睡眠薬を服用したときに、日中のぼんやり感などが起こるわけです。
人は誰でも年齢とともに、体内で薬物を代謝排泄する能力が低下しますから、睡眠薬の服用量も減らしていかなければならないのです。
うつ病がんばるな!
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