睡眠相後退症候群の治療の症例

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睡眠相後退症候群の治療の症例

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睡眠相後退症候群の治療の症例

花子さんは幼少時から夜型の生活で、小中学校時代の睡眠時間は午後11時から午前8時まででしたが、高校受験期には勉強のために午前2時から午前7時までとなりました。

そして、高校に進学して1年の夏ごろ、頭痛や日中の眠気がひどくなり、秋ごろから受験勉強をはじめようとして、かえって頭痛や日中の眠気がひどくなりました。

午後7時頃から眠気があり、仮眠のつもりがそのままぐっすり寝込んでしまってようなこともあります。

翌朝も起きられず、遅刻や欠席が目立つようになりました。

やがて2年生になっても改善はみられず、頭痛はいっそうひどくなって、1学期に30日休んでいます。

夏休みになると、午前2時から午前11時まで眠る状態になりました。

そのうち起床後の頭痛と吐き気がひどくなったため、内科を受診したのですが、異常はないとして精神科を紹介されました。

睡眠相後退症候群と診断され入院し、入院後は1日に3時間ずつ、入眠時間を遅らせていく時間療法を行うことにしました。

午前0時から午前6時までの睡眠に再編製したのち、約2週間の経過観察を経て、退院しました。

時間療法を始めて間もなく、頭痛は軽減し、吐き気も消失して食欲が改善しています。

本人の自覚によると、午前中は少しぼんやりしているが、入院前に比べるとかなりすっきりしたということでした。

退院後は学校に復帰し、午前0時から午前6時の睡眠で、大きな問題もなく通学しています。

うつ病がんばるな!

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