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うつ病の脳の睡眠物質
精神障害に伴う睡眠障害として、最も多いのが気分障害による睡眠障害です。
気分障害は、躁うつ病とうつ病に大別されています。
うつ病の人の大半が不眠を合併し、あるいは逆に不眠が持続している人の多くがうつ病を引き起こします。
うつ病に伴う睡眠覚醒は、早朝覚醒が特徴で、なかなか寝付けない入眠障害から、夜中の2時、3時に目が覚めて、再び眠ることができなくなってしまう早朝覚醒が起こるのです。
そうした不眠症状に加えて、食欲不振、意欲低下、朝起きて気分が落ち込む、イライラするといったことがあると、うつ病の疑いがあります。
通常は夜間に眠れなければ、午後や夕方になれば眠くなってきますが、うつ病の人は夜間のみならず昼間も全く眠れないですし、眠気をもよおさないのです。
うつ病の人が、夜も昼も眠れないのは、覚醒時に、次に来る睡眠を誘発するはずの物質を蓄えるメカニズムに障害があることが推測されるのです。
脳で作られる睡眠物質は、覚醒していればいるほど脳の中にたまり、睡眠を誘発します。
うつ病の人は、睡眠物質がなかなかたまらないため、入眠までに時間がかかり、眠りの維持もできないのです。
うつ病の人の場合、睡眠物質は2晩断眠すると、健常者と同じくらいたまり、2晩断眠してやっと眠れることがわかり、断眠療法という治療方法がさかんに行われ、現在でも行われることがあります。
うつ病がんばるな!
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