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睡眠への不安を軽減
認知療法では、睡眠への不安や恐怖を軽減することが目的となります。
不眠が現れている人の多くは、睡眠障害による学業への影響や、生活に支障をきたすことに、恐れを抱いています。
その結果、何としても眠ることが課題となり、日常の最大の関心はそのことに集中してしまうのです。
慢性的に不眠の人は、睡眠に対しての不安や緊張が非常に強くなっています。
このタイプの不眠症の人は、中高年に多く見られ、特に高齢者では、中途覚醒の増加、早朝覚醒、睡眠時間の短縮、ノンレム睡眠の減少など、加齢や老化に伴う自然な変化を、不眠と思い込む傾向が強くなるのです。
睡眠に対する固執が強くなると、就寝前から「今夜もまた眠れないのではないか」と夜を恐れ、中途で目が覚めれば「このまま朝まで眠れないのではないか」と不安をつのらせます。
何時間眠れるのか、あと何時間眠る時間があるか計算します。
無意識に筋肉の緊張が高まり、眠ろうとすればするほど眠くなり、寝返りが多くなって、さらに眠れなくなるのです。
睡眠におそれを抱く傾向は、精神生理性不眠症、睡眠状態誤認、特発性不眠症などに多くあらわれます。
この睡眠への恐れや、思い込みを認識してもらい、不安や緊張を取り除く方法として認知療法があります。
うつ病がんばるな!
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